トヨタグループも注目するある企業が「空飛ぶ軽トラ」を開発している。その企業とは株式会社プロドローンだ。トヨタグループのジェイテクトが同社に出資したことがこのほど明らかになった。
今回の出資により、空飛ぶ軽トラをはじめ社会課題を解決する産業用ドローンの開発をより一層推進するとしている。
プロドローンとはどんな企業なのか。そもそも「空飛ぶ軽トラ」はどんなモビリティなのか。それによって将来の物流業界はどのように変化していくのか。
■鋭意開発中の「空飛ぶ軽トラ」とは?
プロドローンは愛知県名古屋市に本社を置く産業用ドローン専門メーカーだ。ドローンの製造に必要なハードとソフトの両方において高い技術力を持っていることが強みだ。
そんなプロドローンが鋭意開発中なのが、50キロの荷物を搭載して50キロ飛行することができる輸送用ドローン、通称「空飛ぶ軽トラ」だ。
空飛ぶ軽トラは、さまざまなモノを空を使って運ぶ新たな輸送手段として注目されているほか、地震などの災害発生時に一度に多くの医薬品や救援物資をピンポイントで運ぶセーフティーネットとしての役割も期待されている。
■2023年2月に技術協力を開始した両社
そんなプロドローンに今回出資したのは、冒頭触れたように、トヨタグループの自動車部品大手であるジェイテクトだ。両者は2023年2月に技術協力を開始し、ジェイテクトは蓄電デバイス「高耐熱リチウムイオンキャパシタ」の提供などを行ってきた。今後はジェイテクトの最先端技術を搭載した空飛ぶ軽トラの開発を進めていく。
ちなみにプロドローンは、離島などのインフラ未整備地域を中心に実証実験や配送事業で展開しているマルチコプター型ドローンや、シングルローター特有の高い飛行性能と耐風性能を有しているヘリコプター型ドローンなどを開発している。
エアモビリティへの注目度が増している中、プロドローンの今後の動向に注目だ。
【参考】関連記事としては「えっ「空飛ぶ軽トラ」!?実現に向けた検証が行われていた」も参照。