かつて「Nextテスラ」などと脚光を浴びた米Faraday Future(ファラデー・フューチャー)が、2021年7月22日に米ナスダック市場にSPAC上場した。ティッカーシンボルは「FFIE」。上場初日、株価は一時15%上昇するなど、注目を集めた。
■量産モデルに自動運転システムを導入へ
米Faraday Futureは、米カリフォルニア州に本拠を構える中国発のEV(電気自動車)スタートアップで、2014年4月に創業した。
2021年4月末時点で、量産モデル「FF 91」を12カ月以内に発売するとしており、その新型モデルには自動運転システムを導入することを発表している。
Faraday Futureは現時点では、自動運転業界ではそこまで注目されている企業とは言えない。ただし、カリフォルニア州で自動運転の試験許可を得たのは2016年で、以前から技術開発に取り組んできたことは知られている。ちなみに同州で試験許可を得た企業としては13社目だった。
最近では、NVIDIAのプラットフォームがFaraday Futureが開発する車両に組み込まれることや、LiDARには米Velodyne Lidarの製品を採用することなどが明らかにされている。
■かつては経営危機に陥ったFaraday Future
ちなみにFaraday Futureは創設者のJia Yueting氏が自己破産するなどし、一時は経営危機に陥った経緯がある。順風満帆の株式公開とは言えない中、今後どれだけ事業を成長させていけるのか、注目が集まる。
▼Experience a New Species|Faraday Future
https://www.ff.com/
【参考】関連記事としては「自動運転開発の米Aurora、SPAC上場を正式発表 2021年内、20億ドル調達へ」も参照。