トヨタコネクティッド株式会社(本社:愛知県名古屋市/代表取締役社長:山本圭司)の第21期(2021年3月期)決算が、官報に掲載された。
トヨタコネクティッドは、トヨタ自動車のコネクティッド分野の戦略事業会社だ。第20期と比較すると売上高は8.9%増の542億7,415万2,000円、当期純利益は3.6%増の36億2,266万7,000円となり、増収増益だった。
■決算概要
賃借対照表の要旨(2021年3月31日現在)
資産の部
流動資産 43,571,519
固定資産 6,742,818
・有形固定資産 963,133
・無形固定資産 677,809
・投資その他の資産 5,101,874
資産合計 50,314,337
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負債の部
流動負債 38,328,510
・賞与引当金 555,808
・役員賞与引当金 42,913
・製品保証引当金 40,320
・その他 37,689,467
固定負債 574,550
・退職給付引当金 249,320
・役員退職慰労引当金 51,574
・その他 273,656
負債合計 38,903,060
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純資産の部
株主資本 11,411,277
・資本金 650,495
・資本剰余金 650,495
・・資本準備金 650,495
・利益剰余金 10,110,287
・・その他利益剰余金 10,110,287
純資産合計 11,411,277
負債・純資産合計 50,314,337
(単位:千円)
損益計算書の要旨(2020年4月1日~2021年3月31日)
売上高 54,274,152
売上原価 45,552,102
売上総利益 8,722,050
販売費及び一般管理費 3,466,096
営業利益 5,255,953
営業外収益 65,467
営業外費用 17,173
経常利益 5,304,247
特別損失 25,528
税引前当期純利益 5,278,718
法人税、住民税及び事業税 1,657,967
法人税等調整額 △1,916
当期純利益 3,622,667
(単位:千円)
■トヨタコネクティッドってどんな会社?
トヨタコネクティッドは2000年に設立され、事業領域としては、コネクティッドプラットフォームやビッグデータ、モビリティサービス、テレマティクスサービス、デジタルマーケティングなどが挙げられる。
ちなみに会社設立当時の社名は「ガズーメディアサービス株式会社」で、現在の社名に変更されたのは2017年だ。現在はコネクティッド分野の戦略事業体として、日本国内をはじめ北米や中国、タイ、インド、ドバイ、イギリスに拠点を持つ。
トヨタコネクティッドは、2014年にテレマティクスサービス「T-Connect」の本格運用を開始し、2016年にオープンプラットフォーム「MSPF(モビリティサービス・プラットフォーム)」の運用を開始した。
2020年4月にはNTTデータとの業務提携を開始している。スマートシティ構想を視野に入れたMSPFの機能強化やビッグデータなどの管理・運用体制の拡充、コネクティッドカーの世界展開などに向けた動きだ。
【参考】関連記事としては「トヨタコネクティッドとNTTデータ、モビリティサービス領域で提携」も参照。
トヨタコネクティッドとNTTデータ、モビリティサービス領域で提携 https://t.co/71y034en4G @jidountenlab #トヨタ #NTT #提携
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) April 10, 2020
■コネクティッドサービスで中核を担う存在
トヨタ自動車本体に比べると、トヨタコネクティッドの存在感は決して高いものではないが、コネクティッドサービスの展開において中核をなす存在であることには間違いない。
そして今後、同サービスの重要度が増してくることを考えると、同社の決算の状況もしっかりと把握しておきたいところだ。
▼トヨタコネクティッド公式サイト
https://www.toyotaconnected.co.jp/
※官報に掲載された決算公告に関する記事は「自動運転・MaaS企業 決算まとめ」から閲覧頂くことが可能です。
【参考】関連記事としては「章男氏の”疑問”から誕生した「トヨタコネクティッド社」の全容」も参照。