日産自動車が2025年に向けて次世代AD(自動運転)の開発を進める計画であることが、同社の求人情報から2021年1月11日までに明らかになった。
同社の求人サイトでは「2025年に向けた次世代ADの開発業務」などを職務内容とするエンジニアが募集されており、現在展開する運転支援技術「プロパイロット2.0」の上をいく自動運転技術が、いずれ披露されることになりそうだ。
■プロパイロットと自動運転に向けた動き
日産の現在展開する最高峰の運転支援技術は、前述の「プロパイロット2.0」だ。高速道路を運転中に一定条件化でハンズオフが可能で、2019年9月に「スカイライン」で搭載されて以来、今後発売する全ての新型車に標準搭載する方針であることが報じられている。
カメラやレーダー、ソナー、GPS、3D高精度地図データなどを駆使し、一定の環境下でドライバーがハンドルを握らなくてもよいという機能は、自動運転レベル2(※国の呼称で言うところの「運転支援」)の進化版といったところだ。
日産は自動運転レベル3(※国の呼称で言うところの「条件付自動運転車」)の市販化に向けてはまだ明言をしていないが、ホンダなどライバルが今後レベル3の市販化を進めることを考慮すると、少なくとも日産の次世代ADはレベル3以上の技術になると考えられそうだ。
ちなみに日産は以前はDeNAと組んで、自動運転車両を使った移動サービス「Easy Ride(イージーライド)」の実証実験を横浜で複数年にわたって実施するなど、積極的に自動運転技術に対してアプローチしてきたことで知られる。
【参考】関連記事としては「【試乗ルポ】ハンドルが無人でクルクル…興奮必至の自動運転タクシー「Easy Ride」に乗ってみた 日産とDeNAが開発」も参照。
【試乗ルポ】ハンドルが無人でクルクル…興奮必至の「Easy Ride」で最先端の自動運転技術とサービスを体験してみた 日産自動車とDeNAが開発 https://t.co/HTkbyj9w7P @jidountenlab #自動運転 #DeNA #日産
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) March 20, 2019
■開発エンジニア層を厚くして勝負
今回の求人では、コアエンジニアとして自動運転分野の開発を牽引する人材が求められている。プロパイロットやプロパイロット・パーキングといった機能の開発、世界への展開とともに、2025年に向けた次世代自動運転の開発業務が担うポジションだ。
応募に必須な要件としては「Matlab、Simulinkを使ったMBDの経験またはC/C++言語を用いたソフトウェアの開発経験が2年以上あること」とあり、歓迎要件としては「自動運転用のシミュレータ開発ツールを用いた開発経験」などが挙げられている。
▼【A2004】次世代自動運転システム開発エンジニア ~グローバルに展開する自動車メーカー~
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3004548428/
2025年に向けた日産の次世代自動運転システムの開発に、引き続き注目だ。
【参考】関連記事としては「最高年収1,400万円!新年早々、トヨタから自動運転関連求人 Woven City関連も」も参照。