ソニーの自動運転車「VISION-S」の担当役員に直撃インタビュー!新刊『自動運転&MaaSビジネス参入ガイド』

2020年11月5日に出版、内容の一部を特別公開!



書籍『自動運転&MaaSビジネス参入ガイド〜周辺ビジネスから事業参入まで』が2020年11月5日に出版される。著者は自動運転ラボ発行人である株式会社ストロボ代表取締役社長の下山哲平で、巻頭インタビューでは、ソニーが発表した自動運転EV「VISION-S」の担当役員である川西泉氏に、開発秘話や今後の展開などについて話を聞いている。


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著者:下山 哲平(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)
https://www.amazon.co.jp/dp/4798163090

■なぜソニーはVISION-Sの試作に踏み切ったか

巻頭インタビューでは以下のような下山と川西氏のやり取りから始まる。

下山 本日は、要素技術やコンテンツなど御社が持っている強みをどのように生かそうとしているのかなど、自動運転ビジネスというかモビリティ業界への参入を決断された経緯や今後の構想について、お聞かせいただければと思っています。


まずお聞きしたいのは、2020年1月に「CES 2020」で発表された「VISION-S」についてです。VISION-Sは、OEM(自動車メーカー)以外の企業が発表した本格的な自動運転EVの試作車ということで、モビリティ業界に非常に大きなインパクトを与えたと認識しています。VISION-Sプロジェクトを立ち上げた経緯を教えていただけますでしょうか。

川西氏 大きな背景としては、CASEという言葉で表現されるように、100年に一度の変革期を迎えている自動車産業において、弊社としてモビリティという大きな枠の中で何ができるのか、どんな貢献ができるのかを社内で長く議論をしてきた経緯があります。弊社はこれまで自動車をつくった経験はありませんが、これから自動車産業を大きく変えるであろうEVに対して、弊社の持っているIT企業としての知見を加えることで、新しい形のモノを作れるのではないかと考え、実際に形にしてみることにしました。

川西氏が言うようにソニーは自動車をつくった経験がない。であるのに自動運転車を試作したソニー。インタビューで川西氏はこの後、なぜソニーがVISION-Sの試作に踏み切ったかについて、その理由を語っている。

■自動運転領域でもソニーの強みは存分に生かせる

インタビュー後半では、以下のようなやり取りが掲載されている。


下山 VISION-Sに搭載されている、車内空間を生かした立体音響技術「360 Reality Audio」などは、ラグジュアリーカーの後部座席に搭載されるエンタメ機器にも向いていると思います。結果的には、自動運転だけではなく、広く自動車産業向けのビジネス拡大にもつながっていくのではないかと感じました。

川西氏 自動運転は目的ではなく、どれだけ効率的に安全に移動できるかという手段にすぎません。では、目的が何かといえば、移動時間をリラックスしたり、楽しんだり、どれだけ有効に過ごせるかではないでしょうか。時間を有効に過ごせる場を車内にどう作りあげていけばよいのか。弊社は、家の中ではそれをすでに実現させてきましたので、この分野に対する知見やノウハウはあると思っています。

自動運転車の目的について、川西氏は「移動時間をリラックスしたり、楽しんだり、どれだけ有効に過ごせるかではないでしょうか」と語る。

こうした視点でみると、自動運転ビジネスにおいてもソニーの強みを存分に生かせることが分かる。エンターテインメントや音響などの領域でソニーは長年の知見がある。

Mobileyeの日本法人CEOへのインタビューも掲載!

本著は全304ページで、巻頭インタビューではソニーの川西氏のほか、Mobileye日本法人の川原昌太郎CEO(最高経営責任者)へのインタビューも掲載している。

単行本・Kindle版(電子書籍版)ともに価格は税込2,420円。Amazon.comでは以下のURLから購入予約が可能となっている。

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著者:下山 哲平(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)
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下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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