グーグルからスピンアウトした自動運転開発会社ウェイモ(Waymo)が、米フロリダ州マイアミに自動運転の実証実験の場を広げることが、2019年8月22日までに明らかになった。
アメリカでは8月中旬から10月下旬ごろにかけ、ハリケーンが最も激しくなる時期を迎える。特にフロリダ州はアメリカ国内の中でも熱帯低気圧の来襲が多い地域で、ウェイモは豪雨などの悪天候に強い自動運転システムを開発するため、フロリダ州マイアミでも実証実験をすることを決めたようだ。
ウェイモは公式ブログでこのことを発表しており、豪雨がセンサーに多数のノイズを生じさせることを指摘している。そのため、走行判断を司るAI(人工知能)がこうした状況でも「正しい判断」をできるよう、実証実験を通じてシステムを強化させたい考えとみられる。
自動運転車は実証実験の段階では開発企業が走行する環境を選べるが、実際に一般に販売されるようになると、走行する環境が限定されることはない。そのため当然と言えるが、さまざまなコンディションでも安全に運転できるようシステムは設計されなければならない。
そうした意味でも、今回のウェイモの取り組みは至極真っ当なものだ。
【参考】関連記事としては「三菱電機、濃霧・豪雨に強い自動運転向けセンシング技術を開発」も参照。
雨ニモ霧ニモ無敵!新自動車センシング技術、三菱電機が開発 AI自動運転に効果絶大、センサー情報を選択・統合 https://t.co/QvtD8Plz4s @jidountenlab #三菱電機 #センシング #自動運転
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) February 17, 2019