トヨタ自動車は2019年8月23日、来年2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックにおいて、選手村内の巡回バスとして自動運転EV(電気自動車)「e-Palette」の特別仕様車を十数台導入することを明らかにした。
発表によれば、「自動運転レベル4」(高度運転自動化)での運行を予定しているという。自動運転レベル4は走行可能エリアは限定されるものの、技術的には完全自動運転とほぼ同等の技術を有する段階を指している。
技術的には完全無人での運行も可能だが、念のため各車両にはオペレーターが1人同乗する。選手村では大会関係者や選手の移動手段として利用される見込みだという。
トヨタはこのほか、東京オリンピック・パラリンピックに合わせ、東京の臨海副都心地区、羽田地区の特定エリアで自動運転レベル4の実証実験を行うことも過去に発表している。
また大会では、やり投げ競技において投てきされたやりなどを回収する自動運転ロボット「FSR」も提供することが明らかになっており、東京オリンピックでは日本選手の活躍だけではなく、トヨタの先端技術からも目が離せない。
【参考】関連記事としては「【最新版】トヨタのe-Palette(イーパレット)とは? MaaS向けの多目的EV自動運転車」も参照。
トヨタの命運握る「e-Palette」完全解説 MaaS向け自動運転車であり多目的電気自動車(EV)でもある https://t.co/42PVDQKslu @jidountenlab #トヨタ #ePalette #解説
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) February 7, 2019