日立オートモティブ、蘭シャシー・ブレーキ社を買収へ 見据えるのは自動運転や電動化

KPSキャピタルパートナーズと契約



自動車部品を手掛ける日立製作所グループの日立オートモティブシステムズ株式会社は2019年6月20日までに、オランダのシャシー・ブレーキ・インターナショナル社を100%買収するためのプットオプション契約を、同社を保有する米KPSキャピタルパートナーズとの間で締結したと発表した。


シャシー・ブレーキ・インターナショナル社はブレーキ技術を活かした製品で強みがあり、自動車向け安全システム分野において知られている企業の一社だ。2018年12月期の売上収益は9億ユーロ(約1100億円)超とされている。

プットオプション契約とは株式を売却する権利を付与する契約のこと。今後、従業員代表との協議や競争法関連の認可手続きを進めた上で、買収を完了する予定だという。

日立オートモティブシステムズは今回の買収に関し、「シャシーおよび安全システムの技術力に加えて、自動車全体の車両運動制御技術をはじめ、電動化や自動運転、先進運転支援システムとの統合制御、さらにはソフトウェアを含めた技術力を向上し、より安全で持続可能な社会に貢献します」としている。

【参考】関連記事としては「中・長距離の自動運転出庫システムを開発 クラリオンと日立オートモティブ」も参照。



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