ALSOK、最高時速4.6キロの自律走行警備ロボット「REBORG-Z」を開発 自動運転で省人化

AIを活用した人検知機能も追加予定



出典:綜合警備保障プレスリリース

警備保障株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:青山幸恭)=ALSOK=は2019年3月13日までに、自律移動型ロボット技術を活用した警備員協働型警備ロボット「REBORG-Z(リボーグゼット)」を開発したと発表した。

さまざまな分野で課題となっている労働力不足は警備業界も例外ではない。今回開発されたREBORG-Zは警備員との協働によって、高度化する犯罪やテロへの対応を可能にしつつ、常駐警備の効率化によって人員不足の課題の解消も期待できるという。


REBORG-Zは自動充電方式の自律走行ロボットで、2時間の充電で4時間の連続走行が可能だ。最高速度は人の歩調より少し早い時速4.6キロで、車いす用スロープ程度の傾斜を登坂することができる。防水、防塵性を備えており、屋外エリアの巡回監視も問題ないという。

本体に搭載しているカメラと集音マイクで異常を検知し、無線LAN方式で監視装置に通報することが可能で、スピーカーと威嚇灯で警告することもできる。ロボットにできる仕事は任せ、人間はロボットにできない仕事に専念することができ、省人化につながるうえ、セキュリティレベルも向上するという。

■顔認証による個人識別機能も

顔認証による個人識別機能や不審物の置き去り検知、サーモカメラを活用した夜間の侵入者検知など最新の警備技術も搭載する。今後もAIを活用した人検知機能などの新しい機能を順次追加していく予定だ。

大型のタッチパネルを搭載しており、コミュニケーション能力を活かして施設案内ロボットとしても活躍する。会話による案内が可能で、英語や中国語などの外国語にも対応しており、外国人観光客の案内にも活用可能だ。施設案内の表示やデジタルサイネージ広告の表示など、警備機能以外にも多くの活用方法がありそうだ。


販売開始は2019年春頃を予定している。あなたが街中の施設でREBORG-Zの姿を見かける日も近いかも?

【参考】自動運転技術の他業種への応用は「白線ロボットや動くイス… 自動運転はクルマだけじゃない!」も参照。


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