自動運転を実現するためのセンサーは天候や気温などに左右されずに安定して動作しなければならない。例えば霧の中を自動運転車両が走行してセンサー表面に水滴がたくさん付着したとしてもだ。
こうした状況を防ぐことに長けたセンサー用フィルムやヒーターを開発・製造しているフィンランド企業のカナツ・オイ社が2018年12月16日までに、日本の自動車部品大手デンソーとライセンス契約を締結した。
カナツ・オイ社はライセンス契約の締結に合わせ、Youtubeに動画をアップロードしてセンサー用ヒーターについて説明している。その動画を視聴すると、霧の中を走行する自動運転車の様子がまず映し出され、その後、センサーにかけた水がみるみるうちに乾いていく様子が紹介されている。
カナツ・オイ社のユハ・コッコネン最高経営責任者=CEO=は「この長期契約はカナツにとって非常に重要な一歩。開発を進めてきたCNB技術とその知的財産が非常に大きな価値のあることを示しています」とコメントを発表し、自社製品が自動運転車のセンサー用ヒーターの業界標準となることに意欲を示した。
【参考】関連記事としては「デンソーの自動運転・LiDAR戦略まとめ 開発・提携状況を解説」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) October 3, 2018