古河AS、24GHz周辺監視レーダの「次世代版」開発 自動運転実現を視野

速度分解能4倍以上に



出典:古河電工プレスリリース

自動車用のワイヤーハーネスや電装部品などの製造・販売を手掛ける古河AS株式会社(本社:滋賀県甲良町/社長:柴田勝美)は2018年10月29日、次世代版車載用「24GHz周辺監視レーダ」のプロトタイプ開発に成功したと発表した。

  1. 自動運転で画像センサーが重要なワケ
  2. 悪天候時の自動運転走行に有効な地中センサー
  3. 最重要コアセンサーまとめ LiDAR、ミリ波レーダ、カメラ
  4. 夜間無敵の自動運転向けセンサー

同社は自動運転機能にもつながるとされるADAS(先進運転支援システム)向けに「24GHz周辺監視レーダ」を2016年11月から量産していた。今回発表したこのレーダの次世代版はさらに性能を高めたものだ。発表によれば、既に実際の走行環境や周辺環境などを考慮に入れた車載評価を開始したという。


開発したレーダは、準ミリ波帯を継続して用いることでミリ波周辺監視レーダの課題であるバンパー内の搭載性にて自由度を維持しながら、パルス方式の利点を延ばして速度分解能を4倍以上に高めるなどしたことが特徴だ。

加えて、遠方検知と2メートル程度までの近傍・極近傍検知の両立を図り、課題だった検知距離の克服も果たしているという。また、体積・重量は従来より4割ほど小型化を計ったという。


関連記事