モビリティスタートアップのAzit、10億円資金調達 謝礼式のドライブマッチングアプリ「CREW」の事業拡大へ

東京都や与論島から全国へ



モビリティプラットフォーム「CREW」を提供するスタートアップ企業の株式会社Azit(本社:東京都港区/代表取締役:吉兼周優)=アジット=は、今後の事業拡大に向け、総額約10億円の資金調達をしたと2018年9月6日までに発表した。


第三者割当増資の引受先は、Eight Roads Ventures Japan(本社:東京都港区/日本代表:デービッド・ミルスタイン)、グローバル・ブレイン株式会社(本社:東京都渋谷区/代表者:百合本安彦)、モバイル・インターネットキャピタル株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:海老澤観)、クルーズ株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:小渕宏二)の各社と個人投資家となる。

「CREW」とは、「乗りたい人」 と「乗せたいマイカードライバー」 をつなげるモビリティプラットフォームで、2015年10月にサービスをスタート。乗りたいユーザーがアプリに出発点と到着点を設定すると、近くのCREWパートナーと呼ばれるドライバーが送り迎えをするマッチングサービスだ。

ユーザーはシステム使用料のほか、任意で「謝礼」を払う。使用後はユーザーもCREWパートナーもそれぞれ相互評価を行い、データを蓄積する。現在は、東京都内の一部地域と、鹿児島県与論島を対象地域として実証実験をしており、今後順次エリアを拡大していく予定だ。

与論島ではヨロン島観光協会(所在地:鹿児島県与論町/会長:永井新孝)と組み、観光ピーク時の公共交通機関不足を解消すべく、2018年8月から実証実験を開始している。住民がドライバーとして観光客送迎を担い、利用した観光客からの意見・感想をまとめて新たなインフラとしての可能性を探っている。




関連記事