JAFが自動ブレーキ検証を実施 将来はAI自動運転の試験もする?

80ミリの豪雨では作動せず


※雨量80mm/hの豪雨テストイメージ=出典:JAF

自動運転系の評価レポートとして信頼できるデータを作成している組織は——? 車のトラブルでお馴染みのJAF(日本自動車連盟)がその一翼を担うかもしれない。

JAFは2018年7月25日までに、豪雨時などにおける衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)の作動状況などについて実施した検証結果を公表した。悪天候時は正常に作動しない可能性があることを指摘しており、自動ブレーキ機能を過信し過ぎないよう注意を呼び掛けている。







検証は、雨が降っていない状況と猛烈な雨に相当する1時間雨量80ミリメートルにおいて、時速30キロメートルと40キロメートルでそれぞれ走行して障害物の手前で停止できるかどうかを実験。雨のない状況では障害物の手前で停止することができたが、雨量80ミリメートルの場合、時速40キロメートルでは障害物を一瞬検知したものの、自動ブレーキが作動せず障害物に衝突した。

このため、JAFは「自動ブレーキはドライバーのミスをカバーしたり衝突時の被害を軽減するものだが、悪天候時は正常に作動しないこともあるため機能を過信しないことが大切」としている。

なお、自動ブレーキの性能はメーカーや車種によって異なり、作動する条件や制動距離なども統一されていないため、この点についても注意が必要だ。

■国土交通省の公的認定やJAFのレポート、客観的基準に?

ちなみに国土交通省は乗用車の自動ブレーキが一定の性能を有していることを国が認定する制度を創設している。静止している前方車両に対して時速50キロメートルで接近した際、衝突しない又は衝突時の速度が時速20キロメートル以下になることなど一定の基準を示している。

この公的認定に加え、今回JAFが実施したような検証が行われることで自動運転の性能が客観的に捉えやすくなる。このような検証は今後、自動運転の評価レポートとしても価値が高まり、注目を集めていきそうだ。







関連記事