自動運転を完全に信頼する日本人、わずか2% 中国・アメリカより低く

J.D.パワーなどがアンケート実施



顧客満足度に関する調査・コンサルティングを行う株式会社ジェイ・ディー・パワー・ジャパン(本社:東京都港区/代表取締役社長:山本浩二)とインターネットメディアを運営する株式会社メディアジーン(本社:東京都渋谷区/代表取締役CEO:今田素子)がこのほど発表した自動運転に関する調査で、自動運転車を「完全に信頼している」と回答した割合が日本ではわずか2%にとどまっていることがわかった。


調査は、クルマ社会のイノベーションに関して、メディアジーンが運営する「Business Insider Japan」の読者のうちミレニアル世代(1980〜2000年代初めに生まれた世代)を対象に実施。調査結果は2019年春ごろまでに複数回に分けて同サイトでレポートするという。

2018年7月9日に公開された1本目のレポートでは、自動運転の信頼性について同調査と他国における同様の調査結果を比較しており、「完全な自動運転の車についてどの程度信頼できるか?」との設問に対し、「完全に信頼している」と答えた割合は日本が2%、ドイツ4%、米国10%、中国10%の状況で、自動運転の早期開発・普及を目指す日本にとっては厳しい結果となった。

なお、「ある程度信頼している」と回答した割合は日本が30%、ドイツ19%、米国21%、中国68%で、中国における自動運転への期待の高さが際立った結果となっている。

■最大の懸念、日本は「事故の際の法的な責任」36%

また、「完全な自動運転の車について最大の懸念は何か」との設問に対し、日本は「事故の際の法的な責任」が36%、「技術的な不良」が31%、「運転する喜びを失う」が10%、「ハッキングなどの被害を受けるリスク」が7%となっている。


調査結果は各国における自動運転への信頼性や話題性、理解度、期待度などによって左右されるが、国民の理解なくして法整備もビジネス展開もままならず、今回の調査結果は自動運転の国内普及の大きな壁になりそうだ。

【参考】自動運転に関する意識調査に関するニュースとしては「中国は74%「安全」 米国は73%「恐怖」 自動運転への信頼度は米中で真逆に|自動運転ラボ 」も参照。


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