現実×仮想…トヨタ、米で自動運転の公道実験再開 シミュレーター開発助成も

バルセロナ自治大学に1100万円拠出


トヨタ自動車がアメリカでの自動運転車の公道走行実験をミシガン州とカリフォルニア州で再開していたことが、2018年6月25日までに明らかになった。トヨタは2018年3月に米ライドシェア大手ウーバー・テクノロジーズの自動運転車両がアリゾナ州で起こした死亡事故を受けて、公道での走行実験を一時停止していた。







トヨタはアメリカでの自動運転の公道実験を再開させることで、自動運転技術の開発に弾みをつけたい考え。さらに仮想空間での自動運転の走行実験も並行して積み重ねていくため、シミュレーター分野における取り組みも加速させる。

■特異な状況での実験も仮想空間なら…

トヨタ子会社の米開発会社トヨタ・リサーチ・インスティテュート(Toyota Research Institute)は2018年6月21日、バルセロナ自治大学の研究センターに10万ドル(約1100万円)の助成を行うと発表した。

バルセロナ自治大学は自動運転シミュレーター「Car Learning to Act(CARLA)」を開発しており、トヨタは資金拠出や技術提供によりこのCARLAの開発を支援する。CARLAを使うと、一般の公道では実証することが難しい特異な状況についても、現実世界を想定した仮想空間で実験を行うことが可能となる。

シミュレーターの高性能化は、自動運転技術が円熟していくために欠かせない。トヨタはアメリカでの公道実験を再開させるとともに、仮想空間でのシミュレーションを加速させる体制を早期に築き、他社との開発競争を有利に進めていきたい考えだ。







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