日本の自動運転求人、最高年収2100万円 シリコンバレーは4000万円

ビズリーチ調査、エンジニア求人数は前年2倍


転職サービス企業の株式会社ビズリーチ(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:南壮一郎)が2018年5月31日に発表したIT関連求人の動向調査によると、自動運転に関する求人数が5806件で前年比2倍に増加し、最高年収は2100万円に達していることが分かった。







米メディアの報道によると、シリコンバレーなどを含むカリフォルニア州西海岸「ベイエリア」におけるAI分野などの自動運転技術者の報酬の幅は、2017年初旬においては23万2000ドル(約2500万円)〜40万5000ドル(約4000万円)。平均では29万5000ドル(約3300万円)ほどに上ると報じられている。

シリコンバレー並みの年収とはいかないものの、日本国内でも自動運転エンジニアの給与水準が高まっており、今後ニーズの需要でその流れは加速しそうだ。

同社が運営する求人検索エンジン「スタンバイ」による調査で、2018年4月に同サイトに掲載された全求人840万件を対象に、求人のタイトルまたは本文にIT関連の技術や概念、職種などのキーワードを含む求人数が1000件以上のものを集計した。

求人増加率トップは「ブロックチェーン」の単語を含む求人で前年同月比4.2倍に増加し、「AI・人工知能・機械学習」が同2.2倍、「IoT・M2M」が同2.1倍、「自動運転」「フィンテック・FinTech」「サイバーセキュリティ」が同2倍と続いた。

また最高年収では「IoT・M2M」の4600万円を頂点に、「AI・人工知能・機械学習」と「フィンテック・FinTech」がそれぞれ4000万円、「データサイエンティスト」「ビッグデータ」が3900万円で続いている。

■自動運転の人材ニーズ、今後も増加続く

自動運転レベル4・5の自動運転車は2030年に世界の新車販売台数の1割になると予想(ボストンコンサルティンググループ調べ)されており、今後10年から15年で加速し自動車業界の収益構造を大きく変化させるとしている。自動車関連メーカーのシステム開発エンジニア、テストエンジニア、製造責任者などがあり、今後も急増すると予想している。

【参考】自動運転レベル4以上の自動運転車の場合、人(運転手)は一切運転に関与しない。自動運転レベルの定義については「自動運転レベル0〜5まで、6段階の技術到達度をまとめて解説|自動運転ラボ 」を参照。

また、自動運転に関連の深い「AI・人工知能・機械学習」は、市場規模が2015年の3.7兆円から2030年に約87兆円に成長すると予想(EY総合研究所の2015年の調査)されており、IT企業やメーカーをはじめ、広告業界、教育業界など募集企業の業界は多岐にわたり、エンジニア、研究員、コンサルティング営業など幅広い職種の求人があるという。

■IoT、サイバーセキュリティ分野でもニーズ伸長

「IoT・M2M」では、国内のIoT(モノのインターネット:Internet of Things)市場におけるユーザー支出額は、2017年の6.2兆円から2022年に12.4兆円に成長すると予測(IDC Japan調べ)されており、2021年から2022年には住宅内の家電製品や空調の利用効率を向上させる「スマートホーム」関連の市場が伸び、一般消費者に向けたIoT市場が急成長すると予想されており、今後IoT・M2Mの求人はますます急増するという。メーカー、IT企業、携帯キャリア、タクシー会社、コンサルティング会社をはじめ幅広い業界で、職種もエンジニア、コンサルタント、事業・商品企画、営業など多岐にわたる。

「サイバーセキュリティ」では、2020年のセキュリティ関連市場は2016年比18.1%増の5577億円と予測(富士経済調べ)されており、また2020年に向けた政府目標となる「次期サイバーセキュリティ戦略」において、サイバー防衛体制の整備および対策を強化する方針を示していることから人材のニーズがさらに高まると予想。金融機関、保険会社、監査法人、コンサルティング会社、自動車メーカー、IT企業などのサイバーセキュリティ担当、コンサルタント、営業、自動車におけるサイバーセキュリティ技術開発などがあるという。

IT全般をはじめ自動運転分野のエンジニア求人はまだまだ伸びると予測され、それに伴うエンジニア不足や他業種・関連業種間でのエンジニア争奪戦などにより、待遇面も今後伸び続ける可能性は高いものと思われる。

【参考】株式会社ビズリーチの詳しい発表内容は「プレスリリース」を参照。







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