非効率だったレンタカーの移動業務、主婦などの「仕事」に

スタートアップLEAVITが発表



出典:LEAVIT社公式サイト

ちょっとしたアイデアが、世の中をユニークにすることがある。そして新たな発想や組み合わせが、今までに無い仕組みを世に誕生させることもある。そんなことを思わせる報道発表を目にした。

2019年6月に創業したばかりのスタートアップ企業である株式会式LEAVIT(本社:東京都新宿区/代表取締役:桑原優太)が、大手レンタカー店のレンタカーの移動(回送)業務を請け負うドライバーの募集を始めた。主婦やフリーターでも免許があればOKだという。


請け負った個人ドライバーには2つの利点がある。それは、この自分の移動のためにもこの仕組みを利用でき、さらにはレンタカーの回送業務を請け負うことで報酬も受け取ることができるということだ。まさに個人ドライバーにとっては一石二鳥だ。

例えば一人旅や出張先にワンウェイで行きたい場合には便利だ。そうではない場合は、自転車やバイクで自宅まで帰ったり、次の回送業務を請け負ったりすることになるという。自動車が「所有」から「利用」の時代に変わりつつある現代にもフィットした仕組みであると言えそうだ。

出典:LEAVIT社プレスリリース

レンタカー店にとってはレンタカーの移動(回送)に自社の人手を使うことが無くなるので、省人化の推進やコスト削減にもつながる。LEAVIT社はそこに目をつけ、この新たな仕組みを構築して事業化に取り組んだものとみられる。

公共交通機関から目的地まで移動する際の「ラストワンマイル」において、レンタカーは主要な交通手段の一つだ。地方で公共交通機関の存続が課題となっている中で、レンタカーに対する期待は大きい。


さらに日本では訪日観光客が増え続けており、インバウンドでのレンタカー需要も底堅い。このようにレンタカー需要が高まれば、それに応じて必要な回送の回数も増えていく。

LEAVIT社は報道発表で「(回送)業務が非効率のため、業界の裏側の現場は疲弊しきっています」と指摘し、その上で「そこにある課題を解決して、新たな価値を提供できることを最上位概念に置いて一歩を歩み続けます」と意気込みを語っている。


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