自動運転の実証実験、当面は「時速20キロ以下」 警察庁が基準

急ブレーキ回避に関する条項も



警察庁は2019年9月5日、「自動運転の公道実証実験に係る道路使用許可基準」を同日付で改訂したと発表した。原則として「時速20キロ」を実証実験における最高速度と定めた。改訂について説明する書類では「当面」という注釈がついており、今後この最高速度を徐々に高めていく可能性がある。


そのほか、「できる限り急ブレーキを避けるなど、乗客の安全にも十分配慮した走行が可能であること」も新たに実験の共通事項として追加された。また遠隔操作による自動運転実験の場合は、「通信が想定よりも遅延した場合は自動停止するものであること」と記載されている。

警察庁が改訂した「自動運転の公道実証実験に係る道路使用許可基準」は「https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/council/jidouunntenrelease/20190905jidouuntenkyokakijyunkouhousiryou.pdf」から全文をダウンロードすることが可能だ。PDFで11ページの内容となっている。

この許可基準では例えば、自動運転の実証実験中は実験車両の正面・背面・側面に実証実験中であることを表示される必要があることや、交通事故が発生して実験を中止する場合は、原因調査と再発防止策を講じた上で改めて許可申請が必要なことなどに触れられている。

【参考】関連記事としては「【対談】「自動運転×法律」、日本は進んでる?遅れてる? 佐藤典仁弁護士と自動運転ラボが最前線について語る」も参照。



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