ソフトバンクG、インドネシアに5年間で20億ドル投資 出資先のライドシェア大手グラブ通じ

大統領と会談し、表明



ソフトバンクグループ(SBG)は今後5年間で、インドネシアで20億ドル(約2160億円)規模を投資する。報道などによれば、孫正義会長がインドネシアを訪れて同国のジョコ・ウィドド大統領と会談し、その意向を伝えたようだ。


投資は、SBGが出資するシンガポールの配車大手グラブ(Grab)を通じて行う計画。グラブの本社はシンガポールだが、第2の本社をインドネシアに設立し、インドネシアでのEV配車サービスや料理の宅配サービスなどを強化する計画のようだ。

インドネシアでは「Gojek(ゴジョック)」がグラブの最大のライバルで、配車ビジネスや決済などの面で競合している。20億ドルの投資によってゴジェックとの競争を有利に進めることが孫会長のねらいであるとみられる。

インドネシアの人口は2億6400万人(2017年)規模で世界では4番目に多い。近年では政治的な安定も後押しし、国内向けサービスの今後の成長に対する期待感は大きい。

【参考】関連記事としては「配車大手グラブの企業価値、1.5兆円に ビジョン・ファンドが1600億円を追加出資」も参照。



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