三菱電機と欧州地図大手の蘭HERE Technologies社は2019年5月15日、両社で開発中の「レーンハザードワーニングシステム」について報道発表を行った。
このシステムは、先行車両のセンサー検知した落下物や陥没などの路上障害の位置情報を、後続車両へリアルタイムに共有するというものだ。発表によれば、2018年12月に茨城県、2019年3月に米カリフォルニア州で実証実験を終えているという。
同システムは、三菱電機のHDロケーターとHERE Technologies社の大規模位置情報データプラットフォーム「HERE Open Location Platform」が活用されており、将来的には自動運転システムに応用することも検討されているという。
両社は「自動車メーカーが自社の車両で試験ができるように、(このシステムを)広く提供する予定です」としている。
■HERE Technologies、日本での事業強化
この記事とは別な話題だが、日経xTECHの報道によると、HERE Technologies社は自社の地理情報プラットフォームサービスの日本地域版を2019年6月末までに提供することを発表している。三菱電機との取り組みと合わせ、最近HERE Technologiesの日本での事業強化が目立っている。
【参考】関連記事としては「自動運転マップ、年内に世界100万kmカバー オランダ地図大手HERE社」も参照。
オランダの地図作成最大手と日中韓の企業が提携 自動運転マップ、年内に世界100万kmカバー オランダ地図大手HERE社 https://t.co/f99Fviv7jh @jidountenlabさんから
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) May 24, 2018