乗り換え検索サービス「駅すぱあと」を運営する株式会社ヴァル研究所(本社:東京都杉並区/代表取締役:太田信夫)は、名阪近鉄バス株式会社(本社:愛知県名古屋市/代表取締役社長:松田健)と岐阜県大垣市と共同で、路線バスの位置情報を活用したサービスの実証実験を2019年4月2日から開始した。
この実証実験は大垣市が進めている市民生活向上プロジェクトの一環。バスの位置情報を活用することで、バス利用者の利便性を向上させ、需要の活性化を目指すという。
バスの位置情報の把握は、名阪近鉄バスが大垣市内で運行する岐垣線にヴァル研究所が提供するバスロケーションシステム「BUS CATCH(バスキャッチ)」を活用して行われる。BUS CATCHはバスの位置情報をクラウドでリアルタイムに確認できる技術だ。
ユーザーはパソコンやスマートフォンからバスの現在位置や遅れなどの運行状況を閲覧することができる。リアルタイムな情報を手軽に確認することで、バス停での待ち時間を削減することが可能だ。
■PCとスマホ用に専用サイト
実験期間中はパソコンとスマートフォン用に専用サイトが設置され、いつでも確認ができる。各バス停の到着予定時刻と実際の到着予定を細かく確認でき、遅れている場合は遅延分数まで表示される。地図上で今バスが走っている場所を分かりやすく表示することも可能だ。
メールアドレスを登録しておけば、バスの到着をメールで知らせる機能も搭載している。GPS対応のスマートフォンを使えば、現在地から最寄りのバス停を検索することもできる。
実験は2019年の12月まで行われる予定だ。地域での評価が高ければ、実験の延長やサービス開始につながることもあるだろう。ヴァル研究所は今後も、BUS CATCHを活用して自治体と連携した実証実験を行い、地域交通の利便性向上を通じて社会に貢献していく方針だという。
【参考】関連記事としては「ヴァル研究所、地域課題の解決へMaaS分野に向けた新サービス開発」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) February 17, 2019