DeNA、個人間カーシェア「Anyca」事業を承継する新会社設立へ

SOMPOホールディングスが出資、資本金25億円に



株式会社ディー・エヌ・エー(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長兼CEO:守安功)=DeNA=は2019年2月28日、新たに子会社として「株式会社DeNA SOMPO Mobility」を設立し、2015年9月にDeNAがスタートさせた個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」を承継させることを発表した。


2月28日開催の取締役会で同内容を決議した。新会社の設立日は3月1日を予定している。新会社の代表取締役社長には、DeNAオートモーティブ事業本部長の中島宏氏が就く。

新会社設立後の4月中旬にSOMPOホールディングスから第三者割当増資を行い、資本金は25億円になる見込み。新会社の持株比率はDeNAが51%、SOMPOホールディングスが49%となるという。

【新会社社長の中島宏氏プロフィール(過去インタビューより)】なかじま・ひろし 1978年生まれ、大学卒業後、経営コンサルティング会社を経て2004年12月DeNAに入社。2009年4月より執行役員に就任。新規事業推進室長、HR本部長、マルチリージョンゲーム事業本部長を歴任後、2015年にオートモーティブ事業本部を設立、本部長に就任。次世代タクシー配車アプリ「MOV(2018年12月5日よりタクベルから名称変更予定)」、 日産自動車との無人運転車両を活用した新しい交通サービス「Easy Ride(イージーライド)」、完全自動運転バス「ロボットシャトル」、個人間カーシェア「Anyca」などを手掛ける。

■カーシェア、世界で事業拡大の動き

カーシェア事業に関しては世界的にも各社が資金を巨額投入する流れが顕著になりつつあり、事業規模の拡大とユーザー獲得に向けた動きが激しさを増している。

先日もドイツ勢のダイムラーとBMWがカーシェア事業でジョイントベンチャー(JV)を設立することを発表している。その投資規模はほかの4つのJVと合わせて10億ユーロ(約1260億円)以上とされており、本気度をうかがわせた。

発表によればAnycaの2018年3月期の売上高は3500万円で、今後はさらなる売上拡大に向けて事業展開を加速していくとみられる。最新の発表によれば、2019年1月時点でAnycaの登録台数は700車種7000台以上で、登録会員数は20万人以上。



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