車泊(クルマハク)、九州から全国へ 車に泊まりながら滞在型観光、MaaSの類型として注目

九州周遊観光活性化コンソーシアムが取り組み



クルマハク——。聞き慣れない言葉かもしれないが、これは漢字で書くと「車泊」、つまり、車に泊まるという意味だ。このMaaSの類型とも言える車泊で観光振興を目指している団体がある。九州周遊観光活性化コンソーシアムだ。

  1. MaaSとは? 読み方や意味・仕組み、サービス・導入事例まとめ
  2. 東京急行電鉄が郊外型MaaS実証実験 東京都市大学や未来シェア社と
  3. 北海道観光MaaSカンファレンス開催 自治体や道内外事業者など参加
  4. 総合商社、自動運転・MaaSビジネスに照準 最新業界動向&事業まとめ

同団体は約1年前の熊本県と長崎県の7地域で車泊を展開し、事業を実施してきた。2018年11月22日までの発表によれば、今後は①車中泊を有償化するルール整備②地域滞在消費を促進する取り組み—の2点を九州から全国に拡大していくとしている。


出典:トラストパーク株式会社プレスリリース(※九州周遊観光活性化コンソーシアムの代表機関)

車泊は駐車場シェアやホテル・旅館・民泊などの概念を兼ね備えたものとも言え、不稼働時間帯の駐車場や未活用の遊休地などで車中泊をできるようにし、その地域を訪れる観光客に滞在型観光を楽しんでもらうことを目的としている。宿泊施設が不足している問題の解消にもつながる。

発表では九州における最近の取り組みとして、福岡県大木町の「道の駅 おおき」で車泊サービス導入に向けた工事が進められていることも説明されている。「車×宿泊」が今後日本で当たり前になっていく日も近い!?


関連記事