「ウェブサイト×アプリ」のハイブリッド型、MaaSの主流に!?

北海道・十勝で実証実施、気になる成果





北海道庁は2020年2月5日までに、目的地提案型の観光型MaaS実証「北海道十勝MaaS」を2020年2月1日から29日にかけて実施すると発表した。十勝は日本人を含め訪日観光客も多く訪れるエリアで、どんな成果が残せるか注目したいところだ。

ウェブサイトとMaaSアプリを組み合わせた実証実験で、ウェブサイト側でユーザーに目的地の提案や交通チケット情報の提供を行い、MaaSアプリ側でチケットの購入や経路検索ができるようにする。利用するMaaSアプリは小田急電鉄が運営・提供している「Emot」。







バスが乗り放題となる「フリーパス」の購入もアプリから可能だ。フリーパスは3種類用意されており、十勝管内全バス路線1日乗り放題の「Visit Tokachi Pass1日券」だと、大人1500円、小人750円となる。

出典:北海道庁プレスリリース
■ウェブサイト型かアプリ型かハイブリッド型か

今回のMaaS実証はウェブサイトとスマホ版アプリを併用して実施される。最近のMaaS実証では、サービスの提供をウェブサイトで行うか、アプリで行うかで議論がある。アプリで行う場合は利用者側にインストールの煩わしさがあり、利用者数が伸びない可能性があるからだ。

例えば、JR東日本と東京急行電鉄が取り組んでいる伊豆エリアにおける観光型MaaSでは、フェーズ1ではアプリを使ったが、フェーズ2ではメイン機能をアプリからウェブブラウザに切り替えた。上記のような視点で検討した結果、こうした判断に至ったようだ。

こうした中、今回の十勝MaaSのような「ウェブサイト×アプリ」のハイブリッド型が今後も主流になっていく可能性が高い。まずウェブサイトでユーザーに必要とされる情報を提供し、そこで利便性を感じてもらえたらアプリ側で決済を済ませるという流れだ。

アプリの方が提供しやすい機能もあり、今後MaaSの機能をどう切り分けていくかがポイントとなる。こうした視点でも今回のMaaS実証の成果が気になるところだ。

【参考】関連記事としては「MaaS(マース)の基礎知識と完成像を徹底解説&まとめ」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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