ソニーと独Vodafone、VISION-S Prototypeの5G走行試験を開始!

通信、エンタメ、センシング……ソニーの全方位型戦略



出典:ソニーグループ・プレスリリース

ソニーグループ株式会社(本社:東京都港区/会長兼社長:吉田憲一郎)と携帯事業会社である独ボーダフォンは2021年4月29日までに、ソニーのEV(電気自動車)試作車「VISION-S Prototype」の5G走行試験を、ドイツのアルデンホーフェンにあるテストコースで4月から開始したことを発表した。

走行試験では、5Gネットワークへの接続機能が搭載されているVISION-S Prototypeを使い、車両から取得する各種センサーデータのクラウドへの低遅延伝送や、クラウドから車両に対するリアルタイム制御の可能性を検証するという。







ソニーは長年のスマートフォン開発を通じ、通信システムのハードウェアとソフトウェアの設計ノウハウを培っており、これらの技術をモビリティ開発に活用している。

■VISION-Sはどんな車両?自動運転レベル2+相当の機能も

今回の5G走行試験で使用されるVISION-Sは、ソニー独自の視点で未来の自動車の在り方を見つめ直し、車両をゼロから作りあげたコンセプトカーだ。搭載された通信技術を通じ、車載システムとクラウドがリアルタイムにつながる。

没入感のある立体的な音楽を実現する音響技術「360 Reality Audio」や、映画やゲームなどの映像コンテンツが楽しめる「パノラミックスクリーン」を搭載するなど、エンタメにも力を入れている。

このVISION-Sは2020年1月に開催された世界最大の技術見本市「CES 2020」で初披露され、同年10月には「グッドデザイン・ベスト100」に選出された。2021年3月には、日本国内で一般公開されている。

現在は自動パーキングや自動車線変更など「自動運転レベル2+」相当の機能を備えており、将来的にはレベル4以上の機能へ発展させることも視野に入れている。

【参考】関連記事としては「自動運転レベルとは?定義や呼称の違いは?徹底まとめ」も参照。

■次世代モビリティにおけるソニーの製品・サービスに期待

自動車メーカーではないソニーがVISION-Sを開発しているのは、車両開発から得られるさまざまな知見が同社の自動車向け事業に生かせると考えているからだ。エンタメ、通信、センシング…。次世代モビリティにおけるソニーの製品・サービスの活躍が期待される。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
登壇情報









関連記事