MaaS関連求人数、驚異的な伸び!前年同月比で3.2倍に 2021年6月末調査

「自動運転」求人も好調、前年同月比49.9%増



日本唯一の自動運転専門ニュースメディアである「自動運転ラボ」(運営:株式会社ストロボ)は、主要6転職サイトにおける2021年6月末時点の「自動運転」関連求人案件数と「MaaS」関連求人案件数をそれぞれまとめた。


■自動運転:前月比3.6%増の2万8,633件

「自動運転」の関連求人案件数(主要転職6サイト)は、2021年6月末時点で前月比3.6%増、前年同月比49.9%増の2万8,633件だった。増加は7カ月連続で、過去最高を更新した。このペースでいけば、年内に3万件台を突破するのはほぼ確実だ。

主要転職6サイト別では、Indeedが前月比3.2%増の2万5,811件、dodaが同10.3%増の1,681件、リクナビNEXTが同3.6%増の861件、マイナビ転職が同11.1%増の149件、ランスタッドが同1.2%減の78件、エン転職が同15.8%減の53件となっている。

■エンジニア求人が引き続き堅調、外資の求人も

自動運転関連の求人では、自動車メーカーや自動車メーカーのグループ会社から、さまざまな要素技術のエンジニアを募集する案件が出ている。そのほか、外資系企業の日本法人による募集も増えてきている印象を受ける。


■MaaS:前月比6.9%増の1,245件

「MaaS」の関連求人案件数(主要転職6サイト)は、2021年6月末時点で前月比6.9%増の1,245件だった。前年同月比では226.7%増を記録しており、案件が1年間で約3.2倍にまで増えた計算だ。日本におけるMaaSの盛り上がりを示す数字であると言えそうだ。

主要転職6サイト別では、Indeedが前月比2.9%増の825件、dodaが同2.8%増の219件、リクナビNEXTが同35.3%増の180件、マイナビ転職が同80.0%増の9件、ランスタッドとエン転職は前月と変わらず、それぞれ10件と2件となっている。

MaaS関連の求人では、交通システムなどを開発するエンジニアの募集案件が多いほか、「サービス」に関する案件も多い。例えば金融系の企業からは、MaaS向けの新たな金融サービスの企画・マーケティングを担う人材の募集案件が出てきている。


記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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