MaaSアプリで乗車券・観光情報・混雑情報を一体提供!大津市で実証実験スタート

アプリ名は「ことことなび」、京阪や日本ユニシスなど



MaaSアプリ「ことことなび」操作画面。左からトップ画面、スポット情報、クーポン検索、有料クーポン=出典:大津市プレスリリース

滋賀県大津市と京阪ホールディングス、京阪バス、日本ユニシスは2020年10月25日までに、大津市内でMaaSアプリ「ことことなび」のサービスを提供する実証実験を開始した。

今回の実証実験は、コロナ下における地域観光の振興を図ることを目的に実施され、経済産業省・国土交通省によるプロジェクト「スマートモビリティチャレンジ」の支援事業に選定されている。実施期間は12月6日までの予定だ。







「ことことなび」は、観光客誘致と地域消費の促進を狙う「観光客向け」と、行動範囲の拡大や公共交通利用の促進を狙う「住民向け」の2つの要素で構成されており、乗車券の購入や観光案内、クーポン情報、混雑情報機能などを一体で提供することができるという。

■実証実験の4つのポイントは?

今回の実証実験は、4つのポイントがある。

まず1つ目は、観光客向けのサービスだ。明智光秀ゆかりの地として注目を集める大津市・坂本や比叡山など、大津市内にスムーズにアクセスができる1日乗車券を5種類発売するほか、大津市観光振興協議会と連携し、比叡山延暦寺や西教寺など明智光秀ゆかりの地を巡るおすすめコースなどの観光情報を発信するとともに、飲食店や観光施設などで利用できる有料クーポンや話題のイベント・混雑情報を提供する。

2つ目は、住民向けのサービスだ。アクティブシニアなどをターゲットに、楽しく健康的に移動範囲を拡げて公共交通の利用を促進するため、ウォークと公共交通機関を組み合わせた「『健康』ウォーク&ライドキャンペーン」を行う。京阪電車駅と滋賀県が協力して、京阪バス、江若交通、近江鉄道、帝産湖南交通の市内のバス停を結節点として、健康推進アプリ「BIWA-TEKU」と連携させたデジタルスタンプラリーで5つのコースを巡るキャンペーンだ。

3つ目は、新型コロナウイルス感染症対策に関する情報発信だ。3密を避けた誘客や混雑の分散化を図り、「安全安心」と「便利な移動」を両立してサービスを提供するため、交通機関・観光施設など10カ所の混雑情報のリアルタイム配信や、公共交通機関が行っているコロナ対策の周知や啓発、アプリと連携する飲食店にはコロナ対策徹底店舗を厳選するなど、情報発信や対策を行うという。

4つ目は、NFC(端末をかざすだけで通信が行える機能)やQRコードの利便性の検証だ。京阪電車・大津線の一部の駅や京阪バスの一部路線で、NFCやQRコードを活用した「企画乗車券かんたん表示機能」の検証を行う。日本ユニシスは、この機能で取得できる乗車実績データを今後のシステム改善に活用できるかどうかも検証する予定だという。

■新しい地域観光振興の在り方に

今回の実証実験はコロナ下における新しい地域観光振興の在り方の、1つのモデルとなりうる可能性を秘めている。実証実験の結果に注目したい。

※自動運転ラボは新型コロナウイルス関連の記事を「タグ:新型コロナウイルス|自動運転ラボ」でまとめて発信しています。

【参考】関連記事としては「MaaSとは?2020年代に実用化!意味や仕組みまとめ」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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