自動運転が「彼女と向き合う時間」を与えてくれた 日産施設でショートムービー

そんな「可処分時間」に注目したビジネスの有望性



横浜みなとみらいにある日産の「ニッサンパビリオン」にて、自動運転をテーマにした約20分のショートムービー「ハンズフリー・ラブ」の上映が2020年8月16日までにスタートしている。

ショートムービーでは今より少し未来の東京を舞台に、ごく普通のカップルが登場する。無口な彼とのコミュニケーションのズレから喧嘩になり、しばらく会わなくなる2人が再会するときに自動運転車が登場する。


そして、自動運転車が彼と彼女が向き合う時間を作ってくれるといった内容だ。

■「可処分時間」にビジネスチャンス

自動運転車がスタンダードになれば、人が運転に当てていた時間がそのまま自由時間(=可処分時間)となる。ショートムービーではこの可処分時間が、カップルが向き合う時間として有効活用されたという内容だ。

運転していた人の時間が可処分時間へと変化すると、このように人と人が向き合う時間も車内で増えることになるが、実はさまざまなビジネスチャンスも生まれると言われている。例えば、運転手だった人への有料コンテンツの配信や広告の展開などだ。


自動運転車では人が外を常に見ることができる状態が維持されなくても良いため、窓ガラスをディスプレイ化してさまざまな情報を表示することが当たり前になると言われている。こうした仕組みを使い、運転手だった人の可処分時間にアプローチするわけだ。

■少し先の日本でも必ずやってくる未来

こうした未来は、少し先の日本でも必ずやってくる。

今回のショートムービーが上映される施設を運営する日産も、すでに高速道路において一定条件化でハンズオフ手放し運転)が可能な先進技術「プロパイロット2.0」を展開しており、完全自動運転につながる技術として注目を集めている。

人々の生活に大きな変化をもたらす自動運転化は、人々のライフスタイルを大きく変える。そしてその新時代を見据えたビジネスにいち早く取り組む企業が、将来大きな収益を得ることができるようになる。


ショートムービー「ハンズフリー・ラブ」は、こうしたことを思わせる。


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