光のサインやバーチャルアイ…自動運転車と歩行者は、どう意思疎通をすべき?

さまざまなアイデアが登場



光で歩行者に自動車の「意図」を伝えている様子=出典:Ford Europe公式YouTube動画

車の運転手と歩行者がコミュニケーションを取る機会は地味に多い。交差点や横断歩道において手やアイコンタクトで意図を伝え合うといった具合にだ。何気ないやりとりかもしれないが、事故を未然に防ぐために必要なものだ。

では自動運転時代が到来し、車の運転をAI(人工知能)がするようになったら、どうなるだろうか。こうしたコミュニケーションは取れなくなってしまうのだろうか。実はいま、こうした課題を解決しようと、さまざまなアイデアが形になりつつある。







■意図を「光」で伝えるアイデアや「バーチャルアイ」も

例えば、日本の自動車部品メーカーである市光工業は、光で意思を伝える「コミュニケーションライティング」を2019年5月に提案している。LED約400個を使用して車両の動き(意思)を光で伝え、歩行者などの不安を払拭しようという試みだ。

大手自動車メーカーの米フォードは、自動運転車が意図を伝える光のサインのルールを世界で共通化させようと、ほかのメーカーなどに呼び掛けている。各社が別々のサインを考案してしまうと将来的に混乱につながると考え、早期に統一化を図ろうという動きだ。

英自動車メーカーのジャガー・ランド・ローバーは、フロント部にバーチャル・アイを搭載したユニークな形の自動運転車を試作している。車両の前方についた2つの目で歩行者とアイコンタクトが行えるよう開発しているという。

■今後どのようなアイデアが!?

高度な自動運転が実現できれば、手動運転よりも事故率が低くなるのは確実視されている。ただ、事故率を低くするにはさまざまな工夫が必要で、車と歩行者のコミュニケーション方法の確立も重要な取り組みと言える。

意図を「光」で伝えるアイデアや「バーチャルアイ」のほか、今後どのようなアイデアが登場するのか、注目したい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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