自動運転レベル3でも有用!見守りシステムやDMSの開発加速

カメラやAI、画像認識技術をフル活用



出典:矢崎総業プレスリリース

「DMS」(ドライバーモニタリングシステム)は、自動運転レベル3において非常に重要な技術だ。なぜなら、自動運転レベル3は一定条件下において全ての運転操作をシステム側が行うものの、緊急時には運転手が運転操作を担わなければいけないからだ。

つまり、いつでも運転手が運転を代われるよう、運転手の状態を監視するためのモニタリングが必須となるわけだ。こうした中、自動運転車でも役立つ見守りシステムを開発する企業が増えつつある。







■矢崎総業が「カメラ×AI」で車内を見守り

自動車部品メーカーの矢崎総業は2021年5月26日から7月30日にかけ、自動車技術会主催の自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2021 ONLINE」に出展し、カメラ×AI(人工知能)で無人の車内を見守る「見守りシステム」を発表している。

矢崎総業はこれまでドライバーの視線や顔の位置、傾きなどを認識し、ドライブをサポートするドライバーモニターの研究開発を進めてきた。現在出展している「見守りシステム」はその延長で、乗客の骨格をカメラで認識し乗客が立っているのか座っているのかなどを認識する。さらに、人の所有物を判別できるため忘れ物を検知して所有者に伝えることも可能だ。

この技術は電車やバスを想定したものと考えられるが、自動運転レベル3の自動運転車での活用も期待される技術レベルにあると言えそうだ。

■フィーチャやパイオニアも開発に注力

もちろんこうしたシステムを開発しているのは矢崎総業だけではない。2005年創業のベンチャー企業であるフィーチャも、DMS技術を開発している。

顔認証や危険運転検出、よそ見運転検出、居眠り運転検出、年齢・性別・表情判定などが可能であるほか、ジェスチャー認識や全身姿勢推定、喫煙・飲食・電話などの危険動作を認識することもできるようだ。

日本国内ではパイオニアもこの分野をリードする。同社製の最新のドライブレコーダーには、ドライバーのまぶたの開閉時間やまばたきの回数、顔の傾きをAIが判断し、眠気や脇見を検知する機能が搭載されている。

■【まとめ】レベル3を下支えするDMS

ホンダがレベル3搭載車を2021年3月に発売したこともあり、自動運転への注目度は飛躍的に高まっている。そしてそのレベル4の技術を下支えするのがDMSだ。DMSを開発する各社の展開に、引き続き注目したい。

【参考】関連記事としては「自動運転レベル3の「油断の罠」に挑む技術者たち」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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