インクリメントP、自動運転向けの地図データ整備にも注力

パイオニア子会社、LiDAR活用したマップ作製で強み



出典:パイオニアCES 2021特設サイト

パイオニアの子会社でデジタル地図を手掛けるインクリメント・ピー株式会社(本社:東京都文京区/代表取締役社長:相木孝仁)=インクリメントP=が、自動運転向けの地図データ整備に注力しているようだ。

自動運転車の実用化に伴って必要性が増してくるのがデジタル地図だ。成長領域での事業強化で、先進モビリティ領域においてどこまで存在感を高めていけるか注目される。







■ボッシュと協業、3Dマップ技術をCESでアピール

インクリメントPが整備する地図データベースは、パイオニアをはじめ三菱電機やケンウッド製カーナビ、iPhoneマップにも使用されていることで知られているが、近年は自動運転向けの地図データ整備にも力を入れている。

2017年10月には、独ボッシュと自動運転用高精度マップについての協業で合意している。車載センサーで得たデータをインクリメントPの高精度マップに統合するスキームを構築し、日本における自動運転用のマップ作成にもこの仕組みを使用するとされている。

また同年にはトヨタやゼンリンなどとともにダイナミックマップ基盤(DMP)に出資し、企業横断型で自動運転向けの高精度3次元地図データの整備を進める取り組みにも参加した。

最近では、2021年1月11〜14日(米東海岸時間)にオンライン開催された世界最大の技術見本市「CES 2021」において、インクリメントPが手掛けた3Dマップ技術が紹介され、話題になった。

この技術は、車両に搭載した3D-LiDARで計測データを収集して3次元点群データを作った上で、車線中心線などの道路構造物の地物データも付加し、利用価値の高い自動運転用の高精度地図を完成させることができるというものだ。

■自動運転向け地図分野で「世界中にもっと幸せをお届け」

インクリメントPはパイオニア100%子会社のソフトウェアメーカーで、「私たちは、地図の利用価値を革新し、世界中にもっと幸せをお届けします」という企業理念を掲げている。

自動運転車にとってデジタル地図データは重要な要素であり、自動運転の実現で交通事故が減る未来をつくることは、同社の「世界中にもっと幸せをお届けします」という理念に合致すると言えそうだ。

【参考】関連記事としては「【CES 2021】パイオニア、3Dマップ技術、3D-LiDARなどアピール」も参照。







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