中国発のEV(電気自動車)スタートアップであるHuman Horizonsは2020年9月25日までに、完全電動車両「HiPhi X」に世界初のレベル4自動バレーパーキング(AVP)システムを搭載すると発表した。
■レベル4完全自動車両パーキングシステムとは
新たに開発されたAVPは、駐車場側のインフラとともに作動する仕組みのようだ。駐車場の固定センサーで車両や障害物の位置が把握され、その情報を5G通信で車両側が受け取ることで、駐車スペースまで安全に移動できるようになるようだ。
GPS信号が届かないエリアでもセンサーを使ったこの仕組みは導入できるため、GPSを利用する自動運転にとっては困難な環境と言える「地下駐車場」などでも動作が可能だ。
ちなみにこのAVPが実装された駐車場においては、運転手が駐車場内のどこで降車しても、その後の自動駐車が可能になるという。
■駐車場での技術の進化にも注目
自動バレーパーキングの領域においては、独ボッシュがリードしている。2020年9月には、フォードのSUV「エスケープ」の研究車両を活用し、米国初となるインフラ協調型の高度自動バレーパーキングソリューションのデモンストレーションを開始したと発表している。
米テスラが開発した「Smart Summon」にも注目が集まる。2019年9月のアップデートで追加された機能で、駐車場内や私道などにおいて、目視可能な200フィート(約61メートル)以内に停車しているマイカーを自分のもとまで呼び寄せる遠隔操作システムだ。
公道での走行だけではなく、駐車場での技術の進化にも注目だ。
【参考】関連記事としては「自動バレーパーキングとは? 自動運転技術を活用 開発企業は?」も参照。