いま世界中で自動運転技術の開発が競うように行なわれている。そんな中、調査会社の株式会社インテージ(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:檜垣歩)が、完全自動運転の実現によって変化するドライバーの姿と求められるクルマへのニーズについてのレポートを発表した。
さて、どういった結果になったのだろう。
記事の目次
■完全自動運転車でやりたいこと「風景を見る」や「音楽を聴く」
完全自動運転車でやりたいことに対し各世代で共通していたのは、運転中には集中してできなかった「車窓の風景を見る」や「音楽を聴く」、「同乗者との会話」であった。
世代別では、20代以下は「映像鑑賞」や「歌を歌う」、「ゲーム」と娯楽への関心が高く、30〜40代では「仮眠・睡眠」や「食事・間食」と、限られた時間を有効に使いたい思いが反映された。
■「消極層」には男性が多い 60代は自動運転に積極的
完全自動運転機能を利用したい積極層は35.6%、一方で完全自動運転技術が利用できても自分で運転したいという消極層も31.5%で、ほぼ同じ割合だった。積極層では男女の偏りはないが、消極層の6割は男性で女性よりも多い。
積極層と消極層の構成比は年代別では50代までは大きく差がないが、60代は積極層がほかの年代に比べて多かった。加齢による運転への不安が要因と考えられる。
■積極層と消極層、「高級アイスクリーム」で差
ちなみに積極層は、買い物をする際に特別なこだわりがあるわけではないものの、消極層と比較するとブランドや特別感など重んじる傾向がある一方で、食や調理では時間をかけず簡単にサクッと済ませたい人が多いようだ。
また積極層と消極層で購入している商品に一番大きな差が出たのが、高級アイスクリームだった。積極層29.2%、消極層24.4%と4.8ポイントの差をつけた。
こうしたデータが将来自動運転車の中でどのようなサービスを各社が展開するかの手掛かりの一つになりそうだ。
■【まとめ】自動運転積極層へのアプローチ方法とは
自動運転車は単に移動の手段としてだけではなく、さまざまなサービスを利用することができる空間という側面もある。既にこうした点に着目して車載ディスプレイを使ったインフォテインメントサービスなども積極的に開発されており、こうした動きは今後一層顕著になりそうだ。
【参考】関連記事としては「【最新版】自動運転車の実現はいつから?世界・日本の主要メーカーの展望に迫る|自動運転ラボ」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) August 22, 2018