自動運転への不安、「誤作動」が最多83.1% バス無人化に期待感

エアトリがアンケート調査を実施



自動運転に不安を感じていることや自動運転技術を導入してほしい乗り物、などについて聞いたアンケート結果を、総合旅行サイトを展開する株式会社エアトリ(本社:東京都港区/代表取締役社長:柴田裕亮)が2020年4月5日までに発表した。

このアンケート調査は20代以上男女1086人を対象に、2019年12月22日〜25日にインターネットで実施された。


■不安を感じている事は何?

「自動運転に対して不安を感じている事は何ですか?」という質問に対しては、「自動運転機能の誤作動」が最多の83.1%だった。次に「交通事故発生時の責任の所在」が68.8%、「人の運転技術の低下」が53.9%、「車両価格が高くなる」が51.6%と続いた。

「不安を感じることはない」と答えた人は1.4%に留まった。

出典:エアトリプレスリリース
■導入されてほしい乗り物は何?

「自動運転が導入されてほしい乗り物は何ですか?」という質問に対しては、「路線バス」が最多の41.1%だった。「電車」が37.0%、「高速バス」が29.9%と続き、「自動運転をしてほしいものはない」も31.0%に上った。

電車でどこへでも行ける都心部以外では、バスが重要な移動の足となる。ただ最近では、人手不足や事業者の経営難からバスの本数が少なくなったことに不便さを感じている人も多い。ただ、バスが自動運転化されれば運用コストが減ることから便数や路線が確保しやすくなる。こうしたことに期待している人は少なくなさそうだ。


出典:エアトリプレスリリース
■そのほか、「乗ってみたい」は全体の61.5%、など

「自動運転が実現したら、乗ってみたいですか?」という質問には「乗ってみたい」が61.5%で「どちらでもない」が24.7%、「乗りたくない」が13.8%だった。「乗ってみたい」の理由には、高齢による免許返納や自身の運転技術に対する不安などがある。特に公共交通が発達していない地方だと行動範囲が制限されるため、自動運転への期待が高い。

一方「どちらでもない」「乗ってみたくない」の理由には、運転する楽しみがなくなるという意見もあり、純粋に将来も「運転」自体を楽しみたい人もいることがわかる。

「自動運転に期待するものは何ですか?」という質問に対しては、「交通事故の減少」が77.2%で、2位が「高齢者の移動負担の軽減」、3位が「運転負担の軽減」だった。

「自動運転実現へ向け、開発が進められている事を知っていますか?」という問いには96.2%が「知っている」と回答した。自動運転レベル3が解禁されたことや、自動車メーカーのテレビCMも認知を高めたと考えられる。


■【まとめ】期待はしているものの安全性への不安がぬぐえない自動運転技術

自動運転車は広く認知され、乗ってみたいという前向きな回答も多かった。一方で誤作動が起きるのではないかという不安も多かった。この不安を解消すべく、世界中で多くの企業や組織が日々技術開発に努めている。そして着実に技術は向上している。


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