2021年6月、米Aurora Innovationと特別買収目的会社(SPAC)のReinvent Technology Partners Y(リンベント・テクノロジー・パートナーズ・Y)との間で、合併に向けた最終合意まで達したことを、自動運転ラボでも報じた。
そして2021年7月16日、この両社の合併によってSPAC上場する計画が正式に発表された。上場する市場はナスダック市場で、上場時期は「2021年内」とされている。調達額は20億ドル(2,200億円)に上るとみられる。
Aurora Innovationは業界では有名な自動運転開発企業だ。日本企業のトヨタ自動車が出資を行っており、上場時期に注目が集まっていた。ちなみに上場によって調達した資金は、自動運転トラックの実用化に向けた研究開発などに充てる計画のようだ。
【参考】関連記事としては「自動運転関連企業の上場ラッシュは継続!AuroraとHorizonも!」も参照。
■上場ラッシュ、一向に収まる気配がなし
自動運転業界は今年2021年、かつてない上場ラッシュに沸いている。2020年末までは自動運転に関連する銘柄は決して多くはなかった。イスラエル企業のForesight Autonomous、LiDAR開発企業のVelodyne LidarとLuminarくらいだった。
しかし2021年に入り、続々新たな自動運転関連銘柄が誕生している。LiDAR開発企業では、Innoviz TechnologyとOusterが上場し、自動運転トラック関連ではTuSimleが上場し、さらに最近では、Embark Trucks、Quanergyの上場計画も発表された。
ちなみに自動運転ベンチャーではGM傘下のCruiseとともに注目度が高いArgo AIも2021年内に上場する予定であるほか、米中で自動運転開発を行うスタートアップPony.ai(小馬智行)の上場話も持ち上がっているようだ。ちなみにトヨタはPony,aiにも投資している。
2021年ももう折り返しを迎えているが、自動運転業界の上場ラッシュは一向に収まる気配がない。
【参考】関連記事としては「自動運転開発の米Argo AI、2021年内に上場へ 「評価額は最大70億ドルに」」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)