Googleのロボタクシー、赤信号を無視

自動運転の安全性に懸念



米テキサス州ダラスで2026年6月までに、自動運転車を開発・運営するWaymo(ウェイモ)のロボタクシーが赤信号を無視して交差点に進入する様子が撮影された。


自動運転技術の信頼性に疑問を投げかける事例として注目を集めている。

【参考】関連記事としては「自動運転車の事故、日本・海外の事例・事案まとめ」も参照。

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■ドライブレコーダーが捉えた映像

問題の事案は5月のとある週末、ダラス市内のアーヴィング・ブールバードで発生した。地元テレビ局FOX 4(フォックス・フォー)が公開した映像には、Waymoの自動運転車が赤信号にもかかわらず交差点へ進入し、走行中の車両が行き交う中を左折して進んでいく様子が映っていた。


周囲のドライバーが回避行動を取ったことで衝突には至らなかった。

WaymoはFOX 4に対し、問題の交差点では右折レーンから見た信号機が「著しく暗く見えていた」と説明した。その上で「安全は乗客と道路利用者すべてにとって最優先事項であり、現在、問題解決に向けた対応を進めている」とコメントしている。

■専門家は慎重な普及を提言

研究者からは自動運転技術の成熟度に対する懸念も示されている。テキサス大学オースティン校の研究者Neel Bhatt(ニール・バット)氏は、自動運転システムは学習データに基づいて人間の行動を再現できる一方、想定外の状況に遭遇すると適切に対応できない可能性があると指摘する。

同氏は「解決すべき課題はまだ多い」としたうえで、自動運転サービスの普及はより慎重に進めるべきだとの見解を示した。


■相次ぐトラブルで規制当局も調査

Google系Waymoが展開している自動運転タクシー=出典:Waymo公式ブログ

Waymoは2026年2月にダラスでサービスを開始したが、各地でトラブルが報告されている。オースティンでは警察官の手信号を無視したり、工事区域へ進入したりする事例が確認されたほか、スクールバスの停止標識が出ているにもかかわらず追い越したケースも報告された。

さらに米道路交通安全局(NHTSA)は、ダラスとオースティンで発生した16件の自動運転車関連事故を調査中だ。カリフォルニア州ではWaymo車両が学童保護区域で子どもに接触し、軽傷を負わせたとされる事案についても調査が進められている。

■安全性への信頼回復が課題

自動運転技術は交通事故の削減や移動手段の革新につながると期待されている。しかし、今回の赤信号無視の事案は、解決すべき課題が残されていることを浮き彫りにした。

Waymoはサービス継続に支障はないとしているが、利用者や地域社会の信頼を維持するためには、さらなる安全対策と透明性の高い情報開示が求められそうだ。

【参考】関連記事としては「自動運転の「トラブル事例」一覧」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
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