
米EV大手テスラが、自動運転タクシー(ロボタクシー)の実用化に向けて本格的に動き出した。米カリフォルニア州の公共事業委員会(CPUC)に、チャーター輸送事業、いわゆる配車サービスの申請をしていることがこのほど明らかになった。
申請が認可されれば、テスラは自社車両を所有・運営でき、Google系の自動運転開発企業Waymo(ウェイモ)と同様のサービスをカリフォルニア州で展開することが可能になる。
同社CEO(最高経営責任者)のイーロン・マスク氏は、2025年6月からテキサス州オースティンでロボタクシーサービスを開始すると発言している。
ただし詳しくは後述するが、薬物検査の手順が申請書類に含まれており、初期は人間が運行に関与するものとみられる。
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■初期段階ではドライバーありで運行か?
カリフォルニア州でドライバーレス有料ロボタクシーを運行させるためには、CPUCと道路管理局(DMV)の許可を取得する必要がある。DMVが公道走行許可を出し、CPUCが事業化・商用化に向けた許可を出すようなイメージで、無人サービスの実現には両者からの許可が必須となる。
テスラはカリフォルニア州において、すでにDMVからセーフティドライバー有りでの自動運転車のテスト走行許可を取得済みだ。
米メディアの報道によると、今回の申請書類には運転免許証の確認と薬物検査手順についての記載があるようだ。つまり、少なくとも初期段階では人間のドライバーが関与する可能性があるということだ。
なおテスラはロボタクシー最初の実用化の都市について、テキサス州オースティンとすることを発表済みで、2025年6月から運行予定だ。テキサス州は米国の中でも自動運転車の規制が緩いことで知られている。ただしロボタクシーを運行するにあたっては同州の営業許可を取得する必要があるが、同年2月時点ではまだ申請を行っていなかったようだ。
■ロボタクシー専用車は2026年から生産開始

テスラは2024年10月にロボタクシー専用車「Cybercab(サイバーキャブ)」を発表した。車内にはハンドルやペダルが備えられていない完全自動運転向けの車両となる。この車両の生産開始は2026年で、2027年に本格生産を行っていく計画だ。
また同社は、2025年にカリフォルニア州とテキサス州で有料のロボタクシーサービスをスタートすることも発表している。同社のEV「モデル3」と「モデルY」に自動運転機能を搭載した車両を用いて、2025年1月末に、6月にオースティン、その後段階的に他の都市へも拡大していく計画だ。
計画通りに実用化を果たすと、これまで「自動運転は近く実現する」といった内容を繰り返してきたマスク氏の発言がやっと現実のものになることになる。
■テスラはWaymoのライバルになるのか
世界で初めてロボタクシーを商用化したのはWaymoだ。2018年からアリゾナ州フェニックスでサービスを開始し、現在はカリフォルニア州などでも運行している。2025年には新たに全米10都市でロボタクシーサービスのテストを開始する予定だ。
またAmazon傘下の自動運転開発企業Zoox(ズークス)は完全オリジナルのロボタクシー専用車を発表済みで、2025年からネバダ州ラスベガスなどでサービスを行う計画となっている。
ここにテスラが参入し、米国におけるロボタクシーの勢力図はどのように変わっていくのか。マスク氏はトランプ大統領の再選に大きく貢献しており、その見返りとしてトランプ大統領は自動運転車の規制緩和を行うとも言われている。2025年は米国の自動運転の実用化が大きく進展しそうだ。
【参考】関連記事としては「テスラ、自動運転タクシーを「2026年から全米」に拡大 初っ端から無人」も参照。