トヨタが「デジタル乗車券」ビジネスに参入!?自社製アプリで機能提供

福岡県で限定販売、にしてつグループが発表



出典:Flickr / DennisM2 (CC0 1.0 : Public Domain)

にしてつグループはこのほど、トヨタのスマホ向けMaaSアプリ「my route(マイルート)」を使って「有明エリアのりのり2DAYきっぷ~大牟田・柳川・みやま~」を2024年2月9日から300枚限定で販売することを発表した。

このMaaS実証実験は、コミュニティバスを含んだ複数の交通事業者と自治体が連携して行う、福岡県で初の取り組みとなる。福岡県有明エリアの交通課題の解決や観光資源を発掘し、ニーズ把握することを目的としている。







my routeは、トヨタファイナンシャルサービスが手掛けているアプリだ。デジタル乗車券を販売できる機能を搭載しており、さまざまな地域でMaaSサービスを展開するためのプラットフォームとして盛んに活用されるようになっている。

ちなみにMaaSは「Mobility as a Service」の略で、バスや電車、カーシェアなどさまざまな交通手段を統合し、移動手段を1つのサービスとして捉えてシームレスにつなぐ取り組みののことを指す。

■クーポンとセットのデジタル乗車券を販売

今回のMaaS実証では、my route内でデジタル乗車券を販売する。JR線やコミュニティバスなどの交通事業者のほか、約40店舗の飲食店と体験施設が連携し、「大牟田市・柳川市・みやま市の主要駅を結ぶ片道乗車券」「各市の指定エリア内バスフリー乗車券」「有明地域の魅力をお得に楽しめる特典クーポン」がセットとなっているという。

このデジタル乗車券は最大で2日間利用が可能だ。有効期間は購入日を含めて14日以内となる。料金は大人(中学生以上)が1,200円、子どもは600円で、2024年2月9日(金)から300枚限定で販売されるという。

出典:にしてつグループ・プレスリリース
■電車やバスの利用をシームレスに

このデジタル乗車券で利用可能なエリアは、JR線の瀬高駅から大牟田駅間、西鉄電車の西鉄柳川駅から大牟田駅間、堀川バスの瀬高駅前から亀の井ホテル柳川間だ。エリアバスフリー乗車券としては大牟田市の西鉄バス、柳川市では西鉄バス、堀川バスとコミュニティバスが利用できる。みやま市では市内全域でコミュニティバスが使えるという。

セット販売となっている特典クーポンには、大牟田市では科学館や動物園など、柳川市では水族館、みやま市ではレストランなどが提携している。特典としてはノベルティのプレゼントやドリンクの割引などがあるようだ。

■UI/UXがさらにブラッシュアップ!?

この実証実験でに合わせ、体験モニターも30人限定で募集している。受付はデジタル乗車券の販売と同じ日程の2月9日午前10時から始まり、定員に達すると終了となる。体験モニターに当選した人は実際にチケットを購入し、モニター終了後にアンケートを提出すると、チケット利用料金相当のQUOカードPayが送付されるという。

▼体験モニター募集|福岡県
https://shinsei.pref.fukuoka.lg.jp/SksJuminWeb/EntryFor701672m?id=8TM9kbSO

さまざまなエリアでの活用が広がるmy route。活用が広がるとフィードバックも多く得られるようになってくるため、UI/UXもどんどんブラッシュアップされていきそうだ。

【参考】関連記事としては「MaaSとは?意味・定義は?(2024年最新版)」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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