自動運転ベンチャー、技術者に最高年収2,000万円提示 人材獲得競争、本格化へ

日本でも高額給与案件が増加傾向か



出典:Turingプレスリリース

転職サイト「ビズリーチ」は2024年2月2日までに、2023年に企業の採用担当者がレジュメ(職務経歴書)を検索する際に使用したキーワードを集計し、自動運転関連ワードの順位が急上昇したことを明らかにした。

今後、自動運転関連技術を備えた人材の獲得競争が本格化することを感じさせる。自動運転関連求人には最高年収が2,000万円ほどのものもあり、転職を検討しているエンジニアはぜひこの領域に注目してほしい。







■採用担当者が検索するキーワード調査

「2023レジュメ検索キーワードトップ30」は下記となった。2023年に最もレジュメ検索に使用されたキーワードは「開発」であった。

出典:ビズリーチプレスリリース

ビズリーチによると、2023年は前年と比較し、自動運転やIoTに関連するキーワードが大きくランクアップしたという。

具体的には、47位「C++(同75位)」、92位「自動車(同147位)」、98位「制御(同112位)」などが前年より順位を大きく上げた。C++は大型の自動運転技術の開発でよく使われるプログラミング言語だ。

また、ランキングで上位に入っている3位の「AWS」や6位の「Python」、8位の「要件定義」なども、自動運転関連の求人情報でよく目にする。

■最高年収2,000万円の専門職求人も

自動運転関連の人材のニーズが高まる中、最近では日本でも年収2,000万円を目指せる求人も出てきている。

たとえば、自動運転技術を活用した次世代物流システムの構築を進めるT2は、自動運転システムのソフトウェアエンジニアを募集しており、最高年収は2,000万円とされている。

同社はAI(人工知能)開発企業のPreferred Networksの技術提供を受け、三井物産により2022年8月に設立された企業だ。この求人の業務内容は、トラックを用いたレベル4自動運転システムの開発だ。

地図作成、自己位置推定機能の開発のほか、3次元物体認識機能の開発、動作計画機能の開発、走行テストシナリオの設計、大型トラック制御機能の開発などを担う。専門知識や経験が必要で、年収は1,000万〜2,000万円となっている。

▼ソフトウェアエンジニア(自動運転システム)|T2
https://hrmos.co/pages/t2auto/jobs/0000001

また、完全自動運転車の開発・生産に挑むTuringは、完全自動運転実現のための基盤モデルや自動運転システムの開発を行う人材を募集中だ。リサーチチームまたはプロダクトチームのいずれかに配属になるようだ。想定年収は800万〜2,000万円。

▼【エンジニア 機械学習・AI】自動運転システムの開発|TURING
https://www.r-agent.com/kensaku/kyujin/20230925-180-01-005.html

■高額給与案件が増加傾向か

自動運転の実証実験が各地で行われ、実装も進んでいる現在。自動運転関連の求人では、以前より高度な技術や経験を有することが必須条件となりつつある。それに伴い、提示される年収も大幅にアップしている印象を受ける。

高度人材が海外に流出している例も増える中、国内でも高額給与を提示して優秀な人材獲得に乗り出す企業が増えているようだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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