個人投資家の期待度、首位は「知能化技術(AI・自動運転車など)」

2023年の流行語1位は「AI(人工知能)」



出典:スパークス・アセット・マネジメント・プレスリリース

スパークス・アセット・マネジメント株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:阿部修平)は、「日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査2023」をインターネットで投資経験者1,000人を対象に実施し、調査結果を発表した。

この調査で「今後、長期的に成長の期待が持てそうだ」と感じる市場(産業)も聞いたところ、「知能化技術(AI・自動運転車など)」が33.7%で最も高かった。日本国内でも自動運転技術の実用化が進みつつあり、注目度が上がっているようだ。


世代別では、20代が23.5%、30代では36.0%、40代では35.0%、50代では35.0%、60代・70代では39.0%だった。

2位以下は、「先進医療(再生医療・遺伝子治療など)」が26.9%、「環境エネルギー(水素燃料など)」が26.1%、「ロボット工学(家庭用・産業用ロボットやドローンなど)」が25.6%となった。

■2023年の流行語、1位は「AI」

この調査は、全国の20~79歳の投資経験者(日本株式、外国株式、公社債、投資信託などの金融資産への投資経験がある人)を対象に、2023年11月に行われた。

2023年の経済分野の流行語だと思うものを聞いたところ、1位が自動運転に関連がある「AI(人工知能)」となった。101人がそう回答した。


2位が「生成AI/ChatGPT」で84人、3位が「新NISA/NISA/つみたてNISA」で54人だった。そのほか、6位には「半導体」、9位に「EV/電気自動車」がランクインした。

生成AIや半導体、EVなどはいずれも自動運転と切っても切り離せない技術分野だ。たとえば生成AIに関しては、車内での自動運転システムと乗員のコミュニケーションに活用するアプローチが試されている。半導体は自動運転システムを稼働させる上で無くてはならないものだ。

出典:スパークス・アセット・マネジメント・プレスリリース
■株式市場で自動運転への注目度が上昇

自動運転やモビリティとは直接関係がないが、調査では「2024年の日本株式市場を表す漢字1文字」も聞いており、参考までに紹介したい。

1位は「上」で39人の回答があった。「株価が上がり、景気が回復してほしいから」や「市場が上向きになると思うから」などの理由からだった。2位は「安」の28人で、3位は「迷」の19人だった。


海外ではUberが自動運転タクシーの提供を発表してから株価が急騰するなど、株式市場で「自動運転」というテーマに対する注目度が上がっているように感じる。来年、自動運転関連銘柄がどのような値動きをするのか、注目だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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