JR東日本が堂々宣言!「自動運転レベル4認証取得を目指す」

気仙沼線BRTで「日本初の時速60キロで」



出典:JR東日本プレスリリース(※クリックorタップすると拡大できます)

JR東日本は2023年4月6日までに、気仙沼線BRTにおける自動運転レベル4の認証取得を目指すことを発表した。

2022年12月に営業運転を開始した気仙沼線BRTの自動運転バスは、現在は「自動運転レベル2」で運行しているが、2024年秋頃までに「日本初の時速60キロでのレベル4」に引き上げるという。


レベル4の認証を取得してからの発表ではなく、取得することを目指すと事前に宣言することに、JR東日本の本気度を感じる。

■自動運転バスの運用を休止して準備

少子高齢化による人材不足が問題となっている中、JR東日本は持続的に公共交通を運営していくために、障害物検知能力の向上など、自動運転バスの安全性や信頼性をさらに高めることが必要だと考えている。

今後、関係各社・団体などとの協議や必要なデータ取得を行い、審査を経て、時速60キロでのレベル4の認証取得を目指す。なお、当面は有人でのレベル4を目標にしているという。

同社は、レベル4認証取得に向けた車両改修や認証取得に向けたデータ取得のためのテスト走行を行うため、2023年5月1日から自動運転バスの運用を休止する。運用再開は2024年秋ごろの予定だ。


なお、同じタイミングで自動運転区間の延伸工事も行われる。これまでの区間が延伸され、自動運転区間は柳津駅~水尻川AP間の15.5キロになるという。走行試験と延伸工事の間、柳津駅~水尻川AP間は一般道への迂回を行う。

出典:JR東日本プレスリリース
■2022年からスタートしたBRTの自動運転

BRTは「Bus Rapid Transit」の略で、バス高速輸送システムのことを指す。気仙沼線BRTでの自動運転は、宮城県の柳津駅~陸前横山駅間で2022年12月から運行がスタートした。

この自動運転は、運転操縦を行う自動運転システムや障害物を検出する各種センサー、手動運転バスとの安全なすれ違いを実現する交互通行システムなどが連携することで実現した。車両には磁気センサーやRFIDリーダー、GNSSアンテナ、LiDARミリ波レーダー、各種カメラが搭載されている。

■一気に2レベル上の認証取得を目指す

現在のレベル2の自動運転は「部分運転自動化」と呼ばれ、人間の存在は必須だ。一方、レベル4は特定エリア内で人間の介在を必要としない水準となる。


レベル2からレベル4へ、2ランク上の認証取得を目指すと早々と宣言したJR東日本。休止期間を経てのレベルアップに注目だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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