自動運転レベル5の電気自動車(EV)の実現を目指しているTURING株式会社(本社:千葉県柏市/代表取締役:山本一成)はこのほど、本社がある千葉県内の公道で、自動運転の実証実験をスタートさせることを発表した。
これまでも自動運転システムの検証を行ってきたが、三井不動産所有の屋外モビリティ開発拠点といったテストフィールドでの実施だった。
同社は報道発表で「今夏より、自動運転システムの公道試験・実証実験を開始し、自動運転ソフトウェアの更なる高品質化・高信頼化に取り組んでいきます」としている。
■「走れば走るほど賢くなる」
TURING(チューリング)社は、2021年8月に設立されたスタートアップ企業だ。AI(人工知能)技術や認識技術に強みを持っており、主に「走れば走るほど賢くなる」という完全自動運転システムの開発に取り組んでいる。
最終的に同社が目指しているのは、自動運転レベルの最高位である「自動運転レベル5」の自動運転。レベル5の自動運転は、場所を問わず、走行条件を問わず、どこでもいつでも自動運転が可能な水準を指す。
同社の自社の自動運転技術の開発の方向性について「マルチモーダル学習技術・自然言語処理技術を取り入れることで、より人間の判断・頭脳に近い自動運転システムの研究に取り組んでいます」と説明している。
「We Overtake Tesla」(Teslaを超える自動車メーカーを作る)をスローガンに掲げている同社。テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)も、カメラを使った人間の脳に近い完全自動運転を目指しており、「同じ土俵」でテスラを超えようとしている、という見方ができそうだ。
■新規採用情報の紹介も
そんなTURING社は公道実証のスタートに関する発表に合わせ、採用情報の紹介も行っている。公式サイトによれば、2022年9月現在、フルタイムメンバー12人が同社に在籍しており、さらに人材を強化するようだ。
興味がある人は、同社の採用ページ「TURING株式会社 の全ての求人一覧」を開いてみてはいかがだろうか。レベル5の実現という大きな目標に向かって突き進む日本のベンチャーに、引き続き注目していきたい。
【参考】関連記事としては「レベル5自動運転の「国産EV」を世界へ!TURINGが10億円調達」も参照。