世界中で開発が進んでいる「空飛ぶクルマ」だが、クルマというワードが入っているにも関わらず、タイヤやハンドルがないタイプのものがほとんどだ。
しかし、中国の新興EV(電気自動車)メーカーXpeng Motors傘下で空飛ぶクルマを開発するHT Aeroは、こうしたトレンドにはあてはまらない。最近行った飛行テストの模様の動画では、操縦桿が自動車と同じような丸い「ハンドル」となっており、話題になっている。
ハンドルが付いているとなれば、いずれはHT Aeroは機体にタイヤも取り付け、言葉通り「空飛ぶクルマ」として地上も走行できるようにするのだろうか。
■ハンドルを使って機体を左右に操る
以下の中国の短文投稿サイト「Weibo」(微博)のURLから、飛行テストの模様の動画が観ることができる。
https://weibo.com/6615758729/LC7DgnGto
今回、投稿された飛行テスト動画では、人が操縦席に乗りこみ、操縦席右横に備えられたスロットルでドローンのように垂直に上昇、機体を安定させ、ハンドルを使って機体を左右に操っている。
■HT Aeroの空飛ぶクルマは15万5,000ドル?
HT Aeroは空飛ぶクルマの開発企業として2013年に事業を開始し、以来、約1万5,000回の有人飛行を実施しているとされている。
現在は第6世代モデルの開発を進めており、一般向けへの販売は2024年開始を目指している。価格は約15万5,000ドル(約2,100万円)を予定しているようだ。
冒頭にも触れたように、現在、ほとんどの空飛ぶクルマは、クルマのデザインを継承していない。HT Aeroがこの流れに「逆行」するかのように機体を開発していくのか、注目だ。
▼HT Aero公式サイト
https://www.aeroht.com/
【参考】関連記事としては「空飛ぶクルマとは?」も参照。