「マイクロMaaS」とは一体?ゼンリン、長崎で実証実験第1弾

「狭域な地域」にフォーカスした取り組み



観光MaaSや医療MaaSといった言葉があるが、ゼンリンは独自に「マイクロMaaS」というフレーズを掲げて取り組みを進めている。「マイクロエリア」(狭域な地域)にフォーカスした取り組みだという。







「人の移動情報」に「地図情報」を重ね合わせて分析し、その情報を活用することでマイクロエリアが抱えるさまざまな問題を解決し、地域活性化に貢献することをコンセプトに据えている。

マイクロMaaSでは、鉄道路線や駅構内通路、自動車用・歩行者用ネットワークなど、移動に必要な多岐にわたるネットワークを1つの空間上で可視化したゼンリンの基盤データベース「Mobility based network」を使用する。

このデータベースにMaaS向けの地図・経路探索機能である「ZENRIN Maps API」を合体させ、人の流れと交通ネットワークを紐付けて管理することで、それぞれの人にとって最適な経路を提供することができるという。

■マイクロMaaSの第1弾、長崎市で実証実験を開始

ゼンリンは、このマイクロMaaSに関連した取り組みの第1弾として、2021年12月22日から長崎県長崎市で観光型MaaSの実証実験を開始した。

この実証実験では、旅する前、つまり「旅マエ」に長崎市の魅力を発見し、旅の情報収集ができるウェブサイト「STLOCAL(ストローカル)」を公開する。2022年春には、「旅ナカ」と「旅アト」を便利に楽しむためのスマートフォンアプリを公開する予定だ。

出典:ゼンリンプレスリリース(※タップorクリックすると拡大できます)

アプリでは、長崎市の地図検索や1日乗車券などの交通チケット、観光施設・体験アクティビティなどのデジタルチケットの販売を行い、長崎市の観光・滞在の体験価値向上に貢献する。もちろんマイクロMaaSの特徴である地図検索や経路検索もできるようになるようだ。

■さまざまな企業と多様な取り組み

ゼンリンはMaaS分野でさまざまな企業と多様な取り組みを進めている。詳しくは以下の記事を参照して頂きたいが、地図データや移動に関するさまざまなプロジェクトで、ゼンリンの社名をよく目にする。

【参考】関連記事としては「ゼンリンが「MaaS」に照準!取り組みを一挙まとめ」も参照。

2022年1〜2月にかけては、オンデマンド配車サービスと貨客混載を組み合わせた取り組みを福島県浪江町で行う。日産自動車やイオン東北などとの共同プロジェクトだ。ゼンリンの今後に、引き続き注目していきたい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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