バスの「異なる料金体系」問題、顔認証で解決!北海道赤井川村のMaaS実証

NECが開発中の顔認証技術を導入



出典:赤井川村国際リゾート推進協会プレスリリース

北海道余市郡赤井川村の一般社団法人「赤井川村国際リゾート推進協会」は2021年12月15日までに、NECや電通、観光施設の「キロロリゾート」とともに、観光客と地域住民が利用する乗合バスの運行と顔認証システムを用いたMaaS実証を本格スタートしたことを発表した。

この運行実証では、NECの顔認証技術を予約決済システムと連携させ、観光客と地域住民の料金が異なる問題の解決を図り、新しい公共交通スタイルの構築を目指す。







■「顔認証乗車管理システム」を試す実証実験

顔認証技術は、国内ではNECやパナソニック、NTTドコモなどの企業で開発されており、現在、スマートフォンのログインや本人確認などに利用されている。「非接触」(コンタクトレスレス)という特徴もあり、新型コロナウイルスの感染防止対策にもつながる。

今回の実証実験では、乗客が事前にオンラインでバスチケットを購入・決済し、顔情報を登録すると、乗車時はバスに設置されたタブレット端末に顔をかざすだけで乗車できる。

このシステムを使えば乗客を個別に判別できるため、乗客によって料金体系が異なる点は問題にならない。

出典:赤井川村国際リゾート推進協会プレスリリース(※クリックorタップすると拡大できます)
■「非言語」であるためインバウンド対策にも

今回導入する顔認証技術は「非言語」という側面もあるため、外国人観光客向けにも応用でき、インバウンド対策にもなるという。

実施期間は2021年12月11日〜2022年4月3日で、運行区間は小樽とキロロリゾート、札幌とキロロリゾート間を結ぶ2路線で行われる。実証実験の成果に注目したい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









関連記事