沖縄全域における観光型MaaSの実証事業「沖縄MaaS」が、2020年12月23日からスタートしている。事業を推進しているのは「沖縄MaaS事業連携体」で、4企業・7自治体で構成されている。
この沖縄MaaSは、国土交通省の2020年度の「日本版MaaS推進・支援事業」に採択された実証事業で、沖縄全域のモノレールやバス、船舶などの交通手段と、観光施設や商業施設などを連携されていることが特徴だ。
そして2021年3月17日から、さらに内容を拡充した第2フェーズが開始された。
■第2フェーズ、新たに「ルート検索・地図サービス」の提供も
第2フェーズでは、サービスの提供地域を沖縄全域に拡大する。そしてサービス提供地域の拡大に伴い、沖縄エアポートシャトルや伊江島観光バス、浦添市美術館などの交通事業者や観光事業者が新たに沖縄MaaSに参画したという。
また、新たにルート検索・地図サービスの提供も行う。ルート検索・地図サービスでは目的地までのルート表示に加え、そのルートに関連するお得なチケットがある場合は表示され、リンクからそのチケットを購入することも可能だという。
沖縄MaaS事業連携体の一員であるゼンリンは、移動者への最適経路に加え、最適な「寄り道」の提案も行っていくとしており、検索・予約・決済が統合された従来のMaaSを超え、「寄り道」などを地域活性化につなげる「これからのMaaS」を目指していくとしている。
■県全域を対象にした注目のMaaSプロジェクト
日本版MaaS推進・支援事業で選定されたプロジェクトにおいて、都道府県の全域を対象とした取り組みはほかに例がないこともあり、沖縄MaaSは非常に注目度の高い実証実験だ。県全体を巻き込む実証実験の成果に関心が集まる。
【参考】関連記事としては「沖縄MaaS、全域対象に2020年12月23日始動!取り組み内容は?」も参照。