自動運転の都市型ロープウェイ「Zippar」を開発!大阪万博での導入目指す

Zip Infrastructure、3,000万円を資金調達



出典:Zip Infrastructureプレスリリース

自動運転の都市型ロープウェイ「Zippar」を設計・開発するZip Infrastructure株式会社(本社:東京都荒川区/代表取締役社長:須知髙匡)は2021年3月21日までに、3,000万円の資金調達を行うことを発表した。

今回の資金調達により、駆動部試験用の4人乗りモデルの設計と開発を進め、現在設計中の試験線で走行実験も行う予定だという。同時に、現在組成中の第三者委員会で安全性の認証を得ることも目指しているようだ。







Zipparは、都心部で導入することで渋滞の緩和や電車の混雑解消につながることが期待されているほか、物資の運搬や災害救助、テーマパークのアトラクションなど、アイデア次第でさまざまな活用ができそうなプロダクトだ。

■Zipparの4つの特徴とは?

Zipparの特徴は4つある。「低コスト」「自動運転」「自由設計」「安全対策」だ。

1つ目は「低コスト」。道路の中央分離帯などを活用してロープとポールを建設すれば運用可能なため、用地買収や掘削工事が不要となる。プレスリリースによれば、既存のモノレールと比べて約5分の1のコストと期間で設置することが可能だという。

2つ目は「自動運転」だ。交通分野で人材不足が深刻可する中、Zipparは人材不足の課題に左右されずに安定的に運行することができる。人手を必要としないため、旅客需要に応じて時間帯や路線ごとに柔軟に車両数を増減させることも可能だ。

3つ目は「自由設計」。ロープとゴンドラが独立しているため、カーブや分岐を自由に設計できるという。4つ目は「安全対策」。ロープウェイを支える支索を2本にすることで、風速30メートルでも運行可能だという。

■2025年の大阪万博での採用を目指す

同社は2020年から小田原でプロトタイプの実験を開始しており、2022年には都市部での実証実験を始め、数年以内の旅客営業開始を目指している。さらに、2025年の大阪万博における交通システムでの採用も目指しているという。

同社の須知髙匡社長は「自動運転は高速道路の渋滞解消などに効果的である一方、都市渋滞を悪化させる可能性があります。10年後、世界の人々が渋滞や満員電車に困らないよう、Zipparを開発し、世界の都市交通システムとして普及させます」と述べている。

今回の資金調達によって同社の技術レベルが向上し、社会実装に向けた取り組みが順調に前進していくのか、注目していきたいところだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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