アメリカ市場でライドシェア準大手のLyft(リフト)は2020年12月21日までに、2023年からアメリカ国内の複数都市で完全自動運転タクシーサービスを開始すると発表した。
Lyftは、韓国の自動車メーカー・現代(ヒュンダイ)と米自動車部品大手のアプティブ(旧デルファイ・オートモーティブ)の合弁会社であるMotionalとタッグを組んでおり、車両の開発提供はMotionalが、自動運転タクシーの配車プラットフォームはLyft側が担うことになるとみられる。
Lyftは報道発表で、ライドシェア企業と自動運転開発企業のこうした協業スキームについて、世界で初めてのものだと強調している。2023年に提供開始するサービスでは、運転席にセーフティドライバーが乗らない形で提供されるものとみられる。
アメリカではつい先日、競合の最大手Uberが自動運転開発部門「Advanced Technologies Group」(ATG)を売却することが決まったばかりだ。皮肉なものだがこのままいけば、自動運転技術を自社開発していたUberよりも先に、他社と手を組んでサービスの開発を進めていたLyftが、自動運転タクシーでリードすることになるかもしれない。
■世界で最高レベルの自動運転タクシーへ!?
LyftとMotionalはすでに有料の自動運転タクシーサービスをLyftのアプリを通じて実験的に提供しており、報道発表によると、94%の人が再び利用したいと回答しているという。
この調子で高い満足度を維持し、セーフティドライバーも乗らない形での運行でも事故の危険性が排除されれば、LyftとMotionalの自動運転タクシーは世界で最高レベルのサービスとなることも予想されそうだ。
【参考】関連記事としては「ウーバーのライバルLyft、工場跡を密かに自動運転の実験場に!場所も判明」も参照。