米EV(電気自動車)大手テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)は、2020年12月1日に行われたインタビューの中で、「私は(自動車の)完全自動運転化を達成できる自信があり、来年にはテスラの顧客にそれを届けることができるだろう」と語った。
その機能を使った公道での走行に向けては、規制などの障壁があることに触れたが、「少なくとも複数のエリアでは完全自動運転が来年には許可されるだろう」と語った。
完全自動運転化についてマスク氏は、2020年中旬に実現時期について「2020年末まで」という目標を掲げていた。そのため目標時期を約1年延ばした形となる。ちなみにマスク氏は2019年には2020年末までに100万台のロボタクシーを公道で走らせる計画も口にしていた。
ちなみにテスラは「FSD(Full Self Driving)」のβ版の提供を開始しているが、いまはまだ完全自動運転機能には達していない。
■マスク氏は大風呂敷を広げる人物ではあるが…
イーロン・マスク氏の発言については、過去に自動運転ラボでも「名言?迷言?自動運転、テスラのイーロン・マスクCEO発言5選」で紹介しているので参考にしてほしい。
マスク氏は大風呂敷を広げる人物であることは間違いないが、テスラが自動運転で有望企業であることも間違いない。時価総額が右肩上がりの状況である上、自動運転技術を搭載する車両自体も自社で開発していることも大きい。これはWaymoとは異なる状況だ。
2020年ももうすぐ終わるが、2021年のマスク氏の発言にも引き続き注目していきたい。
【参考】関連記事としては「テスラ、遂に本物の”自動運転技術”を年内に顧客に提供開始へ イーロン・マスクCEOが発言」も参照。