ホンダは2020年1月30日までに、最短1カ月からホンダの中古車を月単位で利用可能なサブスクサービス「Honda Monthly Owner(ホンダ・マンスリー・オーナー)」の提供を開始すると発表した。
まず埼玉県にあるホンダ認定の中古車販売店「U-Select(ユーセレクト)城北」で提供を開始する。利用者は、税金やメンテナンス費用、自動車保険料などが含まれた月定額料金で同サービスを利用できる。発表によれば、最短1カ月から利用者の希望に合わせて利用可能だという。
ホンダのホームページから利用申し込みをすることができ、必要書類などを郵送で送って手続きが事前に全て完了していれば、初回の来店から車両の利用が可能だという。利用料の支払いはクレジットカードで行えるため、ローンやリースよりもすぐ利用できるシステムとなっているようだ。
利用する車両は、ホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ・センシング)」などの先進装備を搭載した車両や、車いすでの移動をサポートする「車いす仕様車」など、さまざま中古車ラインアップから選ぶことができる。5車種から展開をはじめ、2020年4月に対象車種が追加される予定だ。
月額利用料金は2万9800円(税込)からで、駐車場代は含まれない。ホンダは今後もサービス展開店舗を拡大していく予定だという。
■IDOMやトヨタが自動車サブスクで先行
日本における自動車のサブスクリプションを販売している企業としては、中古車販売大手のIDOM(旧ガリバーインターナショナル)や、トヨタの金融子会社などが設立したKINTOなどが知られる。IDOMは中古車を月額定額で利用できる「NOREL」サービスを2016年8月に、KINTOは新車を定額で利用できるサブスクサービス「KINTO」を2018年11月に開始している。
IDOMが提供する「NOREL」サービスは2つのサブスクリプションプランがある。最短90日で乗り換え可能な「通常プラン」と、2年契約で月額費用が抑えられる「2年割プラン」だ。2018年10月には、BMW日本法人との提携のもと、BMW・MINIの新車をプランを追加している。
KINTOでは、好きな車1台を3年間楽しめる「KINTO ONE」、さまざまなレクサスを楽しめる3年間契約サービスの「KINTO SELECT」の2つのプランがある。それぞれ、登録諸費用や税金、定期メンテナンス代、任意保険などがワンパッケージ化された月額定額制で展開されている。
なおKINTO SELECTに関しては名称が「KINTO FLEX」にリブランディングされ、2020年2月下旬から全国展開をスタートすることが発表されている。
【参考】関連記事としては「【最新版】トヨタのKINTO(キント)を徹底解説!月額料金や車種ラインナップは?」も参照。
【最新版】トヨタ自動車のサブスク型サービス「KINTO」とは? https://t.co/gNve3SKQh6 @jidountenlab #トヨタ #KINTO #まとめ
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■自動車のサブスクサービスはどこまで浸透するか
若者の乗用車離れが叫ばれる昨今、若年層の車の所有率が低くなりつつある。カーシェアやライドシェアなどにもみられるように、「所有から利用へ」の時代となりつつあり、音楽や動画などのデジタル系サービスのサブスク型モデルが自動車業界にも迫っている。
必要に応じて利用する新時代のスタイルはどこまで浸透するのか。トヨタやホンダなどの取り組みをウオッチしつつ、今後の動向にも注目していきたい。
【参考】関連記事としては「車の「所有から利用へ」の流れ、やっぱり加速!自動運転車での「サービス」に関心高く」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) January 23, 2020